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登場人物まとめ(ネタバレあり)

ベルダー王国

〇オクルス・インフィニティ

 本作の主人公。転生者。物従の大魔法使い。マイペースで自由人ではあるものの、真面目な部分もある。頑固な面もあるが、精神面では弱い部分も存在している。基本的には才能よりも努力で何とかしてきたタイプ。なお、自身の孤独を癒やしたヴァランにはそれなりに重い感情を持っており、彼のためなら、何だってできるくらいの気持ちではあった。


〇ヴァラン

 孤児院からオクルスに預かられた子ども。実際は隣国、ネクサス王国の王弟の子。孤児院で過ごしたことで、人からの見え方を気にし、愛されることに飢えていた。オクルスの所に来た時から、家族のように慕っていたが、オクルスの想いを知り、執着するようになった。おそらく本作で1番の天才。

 ちなみに、オクルスが「自分が死んでも後を追わないで」と言われたときは、オクルスの「魂に干渉する魔法」を借りる、あるいは、別の方法を探そうと考えていた。簡単に逃す気はない。


〇エストレージャ・スペランザ

 第2王子。オクルスの学生時代からの友人。基本的には優しく頼れる人。王族内での立場はそれほど良くなかったが、オクルスのおかげで、それなりの影響力を手に入れた。それを申し訳なく思いながらも、オクルスのために動くと決めていた。オクルスには恋心に近い気持ちは抱いていたものの、その形は本人も良く分かっていない。


〇レーデンボーク・スペランザ

 第3王子。封動の大魔法使い。魔法の点では才にあふれている。その一方で、人間関係の構築という面は下手であり、大衆に好かれることはできるが、近しい人には「むかつく」と思われることもある。無意識のうちに、オクルスの努力家である部分を尊敬し、恋心を抱いていたが、はっきりとその思いは伝えていない。


〇ルーナディア・スペランザ

 第1王女。苦労人の転生者。日本で暮らした前世の記憶、一度ベルダー王国が滅びた世界線の記憶がある。穏やかな人間ではあるが、決断力がある。


〇アルシャイン・スペランザ

 第1王子。真面目で融通のきかない性格。過去にカエルムの友人であり、カエルムがばら撒くオクルスの悪評をまともに信じていた。本来の性質は悪人ではない。パーティーの件のあとから、オクルスに感謝と信頼を寄せるようになる。


〇ラカディエラ・クインス

 予知の大魔法使い。レーデンボークの師匠でもある。人よりも多く見えるため、ミステリアスな印象を与えがち。ヴァランが闇堕ちをする、というところまでは予知していたが、オクルスが動くと知ってからはオクルスの意思を尊重する形で静観しながらも、国に危機があれば動こうとはしていた。


〇カエルム・シュティレ

 オクルスの兄。オクルスのことを羨み、憎んでいた。裏でいろいろ悪いことをしていた。


〇ルリエン・ノヴェリス

 ヴァランの友人。しかし、自らの父がカエルムに(脅されてはいたものの)加担することになったため、ヴァランとの仲は一次悪化。最終的には仲直りはしたものの、ヴァランに負い目は感じている。


ネクサス王国

〇シレノル・オフテント

 ヴァランの実父。ヴァランの存在は知らなかった。知ってからは、彼とオクルスの力になるために、彼らを守るための力を手にしようと尽力していた。ちなみに、シレノルの駆け落ち相手は元々、婚約者であり、前王である父の適当な事情で仲を切り裂かれそうになった。それにより駆け落ちをしたものの、ベルダー王国では受け入れられず、シレノルは交渉をするために国に戻った。しかし、前王の父からは幽閉され、手段がなくなる。王がかわり、兄が王となってからも、現実を受け入れられず、さらには王位継承を荒らさないために、自主的に部屋に閉じこもっていた。ヴァランの母は、ヴァランを孤児院に預けたあとに、ネクサス王国からの追っ手から逃れられず、ベルダー王国内で亡くなった。おそらくシレノルの調査により、そのうちネクサス王国へ引き渡されることとなる。


〇リベル・オフテント

 オクルスとルーナディアの知る「原作」のヒーロー。オクルスの助言後に大魔法使いとなる資格を手にしたため、オクルスに感謝をしている。


〇レイチェル・ルクセリア

 聖女。オクルスやルーナディアの知る「原作」の主人公。優しく、行動的な性格ではあるが、国から出ることなどはほとんど許可が下りない。

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