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宇宙の見えかたについて

 えーと、言葉とは関係ありません。


 んーと、宇宙と時間についての話です。

 ブレーンの海というような話も置いといて。


 さて、宇宙で遠くを観測するということは、昔を見るということです。では、その昔はどこに存在しているのでしょうか。

 宇宙は広がっている。これは事実です。そして観測できる一番の昔は、最終散乱面です。

 おそらくよく想像されるものはどういうものかというと、宇宙の外側ぎりぎりのところに最終散乱面があるような図ではないかと思います。宇宙背景放射の図なんかを見ると、そういう想像をするかもしれません。

 よく見る図で考えると、漏斗状の図ではないかと思います。

 これがあわさると、混乱の原因になるかもしれません。

 宇宙は広がって、温度は冷えているのに、遠くにそしておそらくは外側近くに最終散乱面があるというのはどういうことでしょうか?


 では、漏斗状の図だけをもとに考えてみましょう。

 すると例えば同心円、あるいはそういう球を考えてみます。その中心にはビッグバンがあり、同心円の一つ、あるいはそういう球の薄膜の一つが今です。薄膜上のA点とその向いのB点は、この図だと離れています。ですが、そこを隔てているのは「時間」です。「空間」ではありません。空間ではA点とB点が繋がっていると考えてみましょう。


 さて、この場合、昔を見るということは同心円の内側の方を覗くことになります。

 おや、奇妙なことが起こりました。A点とB点は繋がっているのに、A点からB点の方を見ようとすると、「昔」をはさまないと見えないことになります。

 これは時間を含んだ4次元(あるいは3.5次元)を3次元のモデルで考えているために起こる混乱です。

 3次元ではA点とB点は繋がっていますが、同時に内側、つまり昔とも繋がっています。

 そして、内側は昔なのですから、温度も最終散乱面もそこにあります。


 宇宙論としてどう考えるのがよいのかは知りません。ですが最終散乱面があることについては、こっちの考え方もわかりやすいかなと思います。

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