表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/115

第2話 進化と新装備

第三位階上位

 



 夜間まで続いた勇猛大平原の掃討が無事終わった翌朝、20日目。



『マスター! 朝ですよ♪』

「おう」



 やたら元気なその声に俺も自然と笑みを浮かべながら応える。


 さぁ、進化したんだろ? 大量の餌と経験値的な物を得て。


 そう期待しながら袋小路の森東砦にて朝食を食い、コアの報告を聞く。



『昨日に引き続き、大量の経験値と餌を得た事で、多くの個体が更なる進化に至りました』

「やったぜ」

『先ず、30万匹のプチスライムですが、優先的に餌を与えて進化を促した結果、全てがスライムに進化しました』

「よし!」



 まぁ、スライムだからと言って戦闘に使える訳でも無いが、大事なのは30万匹がF級に到達した事だ。

 これで3000DPが3万DPになった訳である。



『続けて、同じく優先的に進化を促したグァーム30万匹が、メザ・グァーム20万匹とアレイイール10万匹に進化しました』

「よしよし、メザ・グァームとは」

『転送しますか?』

「説明で良いや」



 コアの説明によると、メザ・グァームはグァームと比べてサイズで上回り、また水の操作魔法が使えるとの事だった。


 これによりそれなりに高い戦闘力を持つ様になったので、F級個体達は纏めて1万DP掛け、袋小路の森中央の湖に転送した。



『続けまして、ノルメリオ8000頭が、ノルメリオ・ガウルに進化しました』

「やったぜ」



 こっちもまた戦力としての期待は出来ないが、あって損のない進化である。



『次に、カースドピグマリオン達がマリオネットに進化した他、ウッドワーカー達がドールに進化しました』

「よし!」



 なんか分からんが進化したならよし。



『特にドール系は人並み外れた怪力を持ち、装備を十分に整える事でより上位の等級相当の実力を発揮します』

「マジか」



 まぁ、俺が実際装備を整えて強くなってる訳だし、然もありなん。

 それじゃあ装備をきっちり整えたい所だが……。



『取り敢えず訓練の為にも、金属製と木製両方の大剣と大盾等を用意してみるのが良いかと。1万Pあれば可能です』

「実行」



 これで、プチクイーン達に次ぐ戦力を持つ集団としてドールを運営出来る日が来るだろう。


 寡黙な騎士達と言う設定の我等がドール達が、本当の寡黙な騎士になるのは時間の問題だ。



『最後に、シャドーハイカー達ですが、およそ8,000体がシャドーワーカーに、1,000体がシャドーシーカーに進化しました』

「その差は?」

『ご明察の通り、作業特化型のワーカーと、戦闘特化型のシーカーとなっております』

「成る程なぁ」



 まぁ、とは言え、数千の群れならば夜間であれば、牛6頭程度の群れくらい易々と捻り潰せる事だろう。


 戦力としてはもう十分に期待出来る位置に来ている。



『次にですが、ゲルが進化可能になりました』

「ほう?」



 なぜ進化報告と別にしたのかは分からないが、ゲルが進化可能になった様である。



『ゲルは自然進化しません。よって強制進化させる事のみで進化可能です』

「成る程ね」



 つまり、普通じゃない進化の仕方をするって事だ。



『進化先は、ゲルコア。個体によって様々ですが、およそ10体程度のゲルの魂と融合し、形状を自在に操る粘体型モンスターになります』

「へぇ」



 魂と融合し、ねぇ。どんな物か分からないが、取り敢えず100体程進化させとくか。

 更に上とかあるかもしれないしな。



「ゲルコアは更に進化するのか?」

『はい、より上位ではD級、グレーターゲルコア等が存在し、最大数1,000程度のゲルと融合して並大抵の同格を薙ぎ払います』

「へぇ……薙ぎ払うの?」

『はい、全身を筋肉の様に変換させ、極めて俊敏な動きと破壊力のある一撃を放てる他、消化能力も高く、ガドライアと1対1であれば多少の余裕を持って勝利出来るかと』



 そいつはまた、随分強いな。


 ガドライアがD級の中でも下の方と言うのはあるが、それと正面切って戦えるなら十分な強さだ。



「取り敢えず100体進化させておこう」

『承りました』



 こいつはまた、分けて報告する程でもあるな。



『次ですが……工房に注文していた装備が全て届きましたよ!』

「マジか!」



 決戦には間に合わなかったが、それでも嬉しい報告だ。



『新たに届いた魔道具は4つです』



 コアの説明によると、どれもが高品質の代物。


 先ず一つ目は、手套型、と言うか右腕の鎧みたいな装備、『万武音(バンムオン)』。

 バンムオンの右腕と魔石をまるっと使っただけある代物で、起動するととんでもない効果を発揮した。



「おぉ!」



 出現したのは、赤黒いオーラ。


 魔力がとんでもないスピードで減って行くのを感じるが、それで出来た事もとんでもなかった。


 先ず、一抱えもある石材を、小石でも投げる様に軽く投げ飛ばせた。

 石材は放物線を描いて飛んで行き、木々を薙ぎ倒して山に埋まる。


 とんでもないパワーを顕現させる魔道具だった。


 おまけに、その状態でナイフを持つとナイフにまでオーラが及び、石材を軽く切り裂いた。

 斬撃力まで強化されると来た物だ。


 流石は、500万DP分の代物である。


 コレならば、ゴルボルズやガドライアの突進も、正面から……いや、どうだろうな。出来たとしてもそんなリスキーな手は打たないか。



 次が、黒い、太陽光を吸う様な豪奢なドレス型装備、『夜の帳(デイウォーク)』。


 こっちは、早速洞窟内で遊んでいるシーカーに送って貰った。


 報告によると、本当に日の元に出ても大丈夫だったそうで、シーカーは暫し喜んだ後、此方に高速で向かって来ているそうだ。


 幾らシーカーが早くても、何時間かは掛かるだろう。

 いや、俺より足がずっと速いだろうし、上手い事行ったら1時間程度か? 分からん。



 その次は棘だらけの大盾型装備、『叛牙の大盾(ガンドライアス)』。


 軌道を念じると、大きな猪のオーラが飛び出して標的にぶちかましをするらしい。

 魔力がほぼ無いので確認は出来なかったが、一つ言えるのは……怪力スキルがなかったら持ち上げるのも大変な大盾であると言う事。


 現状ではまともに使えるのが俺以外だとドール達くらいだろうが、必要に応じて持ち替えさせて運用する事とした。



 最後が、靴型の魔道具『脱兎』。


 魔力を消費して足を強化してくれる装備で、着地までカバーしてくれる良品だった。

 これのおかげで、砦をヒョイっと越えたり、そこから飛び降りれる様になった。



 マジで魔道具様々、工房様々、神様様々の報告だった。



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ