表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/115

第16話 伏兵もいる時はいる

第三位階中位

 



 相変わらずの緊張感と共に支配領域を出て、西部を探索する。


 少し歩いただけで、牛はちらほら散見されるが、その殆どが4頭程度で群れており、おいそれと手を出せない。

 小さな群れはそれぞれが近い場所で草を食んでいるが、縄張り意識が強く無いのか、もしくは小さな群れに分かれている様に見えて実は周辺の群れ全てが一つの大きな群れなのか。


 少なくとも1匹で歩いているケースは稀だ。


 そしてその稀なケースも、良く見渡すと付近に小さな群れがある場合が多く、多分だが小さな群れから少しだけはぐれた結果1匹でいる様に見えるんだろう。


 じゃあなんではぐれてんのか……それは、数回しかない稀なケースを良く観察した結果分かった。

 はぐれた奴等……野いちご食っとる……。


 群生しているのをもっしもしと味わって食ってる。

 戦闘中の突進して来る様とはかけ離れた姿に、偽物……パチモンを疑ってしまうが、本物である。


 なんなら奇襲で頭を1発で行けるかもしれない。


 ただし、周囲の仲間が集まって来るから現状の殲滅力では押し負ける可能性が高い。

 まぁ、大将首取ったら逃げてくみたいだが。



 それらをスルーして平原を進んでいると、程なくして、変なはぐれを見付けた。


 ただ1匹で平原の草を食み、その周囲には仲間の影は無い。

 かなり森沿いにいて、片方の角が半ばからへし折れている。


 初心者牛評論家の俺の見立てだと、多分ギリギリE-級に入ってるかどうかくらいの大きさだ。


 ここからなら運べそうだし補給も出来る。狩るには絶好のチャンスだ。

 支配領域外の戦闘経験も積みたいし、是非狩っておきたい。


 辺りを入念に確認し、風向きなんかも気にしつつ、足音を殺して接近する。


 こっち見んなこっち見んな、そんな事を願いつつも、遮蔽物が無いもんで、流石に途中で気付かれる。

 即座に構えていた銃を撃った。


 放ったのは風の破石。それは胸部寄りの側面に当たり、大牛が大きくよろめく。

 血を吐くそれへ更に接近し、少し距離がありながらも、水の破石を放った。


 それは思いの外狙いを違わず牛の頭に当たり、ゼロ距離とは違って表面付近で炸裂、頭骨が顕になった。


 ——死んでない……!


 死んではいないが、瀕死だ。


 牛は衝撃で横倒しに倒れ、頭と口から流れる血で血溜まりが出来る。


 銃様々だな! そんな事を思いつつ、ナイフで止めを刺すべく一歩踏み出した所で、変な物に気付く。



「やべっ」



 それは森から現れた。


 俺の身長程もある、薄い桃色のやたらとずんぐりとした鳥。


 何処となくハシビロコウに似ているが、それよりも明らかに肉付きが良過ぎる。

 重量だけ見ると多分3倍はあるだろう。


 ——未知の魔物っ、それも6匹っ!


 更には、その中に他よりも明らかにスマートで、脚は倍くらいの太さがある奴がいる。


 進化個体なのか特殊個体なのか分からないが、脚が太いって事は脚力があるって事だろっ?

 つまり、肉付きが良い奴らは防御型、スマートな奴は攻撃型だっ!



 鳥の群れは此方を伺う様に真っ直ぐな視線を寄越し、完全に俺を捕捉している。



「……」



 刺激しない様にゆっくりと後退り、警戒の為に銃口を向けた次の瞬間、攻撃型が前に出て翼を大きく広げた。



「クエェェッ!」

「っ!?」



 バツンッと大きな音を立て、嘴を打ち鳴らす。明確な威嚇。


 まさか…こいつ……銃が遠距離武器だと気付いてるのか……?


 銃口を降ろすと、それに合わせて鳥も広げた翼を畳む。


 ——ゾッとした。


 他の防御型は攻撃型を見る動作から気付いていないと分かるが、攻撃型は完全に気付いている。

 つまり、バンムオンと同じで極めて知能が高い。


 刺激しない様に武器をしまい、じりじりと南へ後退る。

 対して鳥は、此方もまたじりじりと……死に掛けの牛の方へ迫っていた。


 暫しの膠着の末、鳥は微かに息のある牛の前に立ち、此方を見たり牛を見たりをチラチラやってる。


 なんだ? 欲しいのか? 勝手に持ってってくれ。

 そんな気持ちで牛を腕で指し示した次の瞬間、鳥が片脚を上げた。



 ——ドゴシャッ‼︎



「……嘘だろ」



 上げた。そう思った次の瞬間には、振り下ろされた脚が牛の頭部を粉砕していた。


 ゼロ距離破石以上の威力……! Dはあるぞっ……!


 賢い鳥が敢えて此方に背を向けた事で、俺も警戒しつつ素早くその場を脱する。


 餌の代わりに見逃してくれたって所か? ……まぁ、野生下なら怪我せずに餌を得れるならそうするだろうよ。

 獲物は惜しいが尻尾切りだ。ここは逃げの一手。


 D級は正面から戦って勝てる戦力が無いから、未知のD級となると心情的にマジでキツイ。


 ……いやでも俺の感覚なんて信用出来ないよな? 実はEとかで、片脚だけすげぇみたいな? どう見ても両脚すげぇだけど。バンムオンみたいに片方だけすげぇであってくれ。


 取り敢えず今回の遠征はチラッと南見て切り上げよう。





 何処が支配領域か分からない中森を駆けていると、コアの声が響いた。

 


『マスター! ご無事で!』

「っ、おう、なんとかな!」



 歩みを止めてそう言うや、コアは焦った様に言葉を続ける。



『先程森をD-相当の魔物が通過しました!』

「会ったわ」

『鳥型の——っ!?』



 合ってたわ。


 やっぱアイツD級だったかぁ……怖ぇ。


 そりゃ調べたエリア外からも敵は来るわな。壁がある訳でも無し。増してやD級なんて多少なら地形を変える事だって出来る。

 奴等にとって住み易い箱庭から飛び出る事は大して苦では無いのだろう。


 ……だからこそ、急がなきゃならない訳だ。


 誘引によって、もうそろそろ袋小路の森に侵入が始まる。

 実際の所誘引と言っても、迷宮が魔力濃いめで住み良いからそっち行くか程度の話で、どっしり構えてるボスなんかはそうそう動かないだろうが……鳥の例もあるしな。フットワークの軽いボスだったら不味い。


 しっかり準備を進めよう。

 


 ……それにしても、遠征する度に何かあるから寧ろ慣れて来た気が……いややっぱりしないなぁ。


 自分を騙そうとしても無理ですわ。



 





《14日目》



【出費】


ピッド部屋拡張 900P

石加工 90P


畑用土 1,000P

初級ポーション×1,002 334P


土地支配 57,400P

吸収量増加 4,200P


転移 6P

活心 1P


合計:63,931P



【収入】


地脈吸収 1,820P

生産量 53,187P



ゴブリン生産量 49P

子熊生産量 0P

その他生産量 458P


その他 64P


チャージブルF+ 89P

チャージブルE- 111P

チャージブルE- 106P



合計:55,884P



所持DP:52,398P



【所持アイテム】


木材(大)

木材(小)


ゴーレムの土塊


ワイルドベアーの毛皮×131

ワイルドベアーの魔石×131


ビックベアーの牙×5

ビックベアーの爪×5

ビックベアーの毛皮×5

ビックベアーの骨×5

ビックベアーの魔石


バンムオンの牙

バンムオンの左腕

バンムオンの骨

バンムオンの壊れた甲殻 ×10


アーマーボアの毛皮×211

アーマーボアの大甲殻×844

アーマーボアの甲殻×2,321

アーマーボアの魔石×211


ビックアーマーボアの牙×8

ビックアーマーボアの毛皮×4

ビックアーマーボアの骨×4

ビックアーマーボアの大甲殻×16

ビックアーマーボアの甲殻×44

ビックアーマーボアの魔石×2


デミガドライアの牙×2

デミガドライアの毛皮

デミガドライアの骨

デミガドライアの大甲殻×4

デミガドライアの甲殻×11


ガドライアの牙×2

ガドライアの傷痕毛皮

ガドライアの骨

ガドライアの甲殻×8

ガドライアの壊れた甲殻×3


ワイルドディアーの毛皮×22

ワイルドディアーの魔石×22


チャージブルの毛皮×2

チャージブルの魔石×2

チャージブルの角×3

チャージブルの割れた角

チャージブルの骨×2

チャージブルの肉×2


シャープスネークの皮×18


サジェカント(卵)の魔石 ×160,000

サジェカント(蛹)の魔石 ×100,000

サジェカントの魔石×203,658

サジェカント(大)の魔石×114,249



川魚?肉×1,432


蜂?蜜×180


薬草?


野いちご?


中級ポーション×270

下級ポーション×150

初級ポーション×240

空の小瓶×510


プチモルムの繭×500


バド・アードの実×620


調理済み大熊肉×27

調理済み大猪肉×30

調理済み猪肉×8

調理済み蛇肉×9

調理済み兎肉×9

調理済み熊主肉×39


パーティー料理×42


魔鋼 990k


火破石×7

水破石×7

風破石×7

土破石×8



使用済みルーセントソード×96

ルーセントソード×6

使用済みピットドロップ×10


使用済みファイアーボール×100

使用済みウインドカッター×100

使用済みストーンシュート×100

使用済みウォーターストリーム×100

使用済みシャイニーレイ×100

使用済みマナアーマー×2



木工工具×61

石工工具


制服一式

マナキャスター

ペインナイフ

サーペンタイン



 ジェリー系の増加が著しい為地上部の安全確保と安全地帯拡大が必要になると思われます。

 現時点では問題ありませんが、数十日もあれば現在の安全地帯を溢れると予測されます。


 勇猛大平原からの防衛も兼ねて袋小路の森全域の制圧を提案しましょう。



【兵力】



《?級》

バド・ユレイドの種×2,450

プチモームの卵×500


《H級》

ジェリー× 5,486,000

ペルタ×0

ピッド×18,811

チッピ×101

プチモルム×500(蟻)

バド・ユレイド×1,000

チェス・ミニマムポーン(白)×10,001

チェス・ミニマムポーン(黒)×10,001

シャドーウォーカー×4,881


《G級》

ゲル× 1,471,400

グミ×228,780

プチスライム×72,920

ペペルタ× 2,678,173

グァーム× 297,897

ピルンド×8,129

ノルメリオ×1,882

プチモースー×800

バド・アード×1,070

ユレイド×30

ウッドワーカー×494

カースドピグマリオン×492

シャドーハイカー×3,881


《F級》

スライム

ビックモーム

ユガレイド

アレイ・イール

ノルメリオ・ガウル

マリオネット

シャドーシーカー


《E級》

マスター



《その他》

ゴブリン?×481

子熊×2



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ