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第9話 増える

第三位階中位

 



 空が薄く白む頃。一通りの慣らし運転と言う名の終わりなき訓練に一区切り付かせ、コアの報告を聞く事とした。


 ……事あるごとに休憩ですねと問うコアの圧力に耐えられ……いや、焦燥に駆られる不安をコアの心配が上回ってくれたと言うべきだろう。



『それでは早速報告を行いますね♪』

「あぁ、頼む」



 とは言えまぁ、湖が頻繁にキラキラしたり大きめの木偶人形が歩いてたりと見えてる部分もある。即ち魔物の報告である。



『先ずはそうですね……チェス・ミニマムポーンがそれぞれ500体ずつ増加しました』

「良し」



 合計で一千と2体。素晴らしきかな増殖。このままバンバン増えておくれ……。



「残りの鉄も投入しよう」

『9tを投入した場合、およそ4時間後に10,000体に到達する物と思われます』



 ピグマリオン同様進化し辛いだろうが、10日も有れば何とかなると思うし……10日後に一万のまともに運用出来る兵士が追加されると思うと期待は大きい。



『次に、シャドーウォーカー1,928体がシャドーハイカーに進化しました』

「それもまた良し」



 実質2Pが20Pになった様な物だし、夜限定とは言えハイカー達の群れならばF級をも取り殺せる筈だ。

 倒せずとも影からエネルギーを吸い取る事が出来るから、その点から見ても十分な戦力だ。



『次は……そうですね、プチモーム500体がプチモルムに進化した他、500体分の卵が産みつけられました』

「OK」



 イモムシ達は順調に増加及び進化中と。



『また、新たにバド・ユレイド500体が誕生した他、500体が進化、バド・アードの合計数は1,070体。ユレイドは30体になっています』

「やったな」



 豆畑は地上に移す予定だから、空いた畑をバド・ユレイドとバド・アード用の畑にするか。



「種は幾つある?」

『バド・ユレイドの種は現在2,450個です。バド・アードの増加も考慮すると、畑の拡張を推奨します』

「全部埋めるには幾ら掛かる?」

『500Pで実行可能です』

「なら実行!」

『完了しました』



 これで地上部の広大な豆畑の運用効率が上がる筈だ。



『それとマスター、新たに産まれたプチモーム500体とそれに栄養を与えるバド・ユレイド500体に、サジェカントの魔石を与えてみる事を提案します』

「ふむ、蟻になると思うか?」

『十分な因子を与えればなる物と思われます。本日分としてサジェカントの卵から回収された魔石を1体につき10個。合計10,000投入しましょう』

「実行で。進化するまでそれで行こう」

『承りました』



 2日か3日か分からんが、卵の魔石ならまだまだ山程あるしな。



『では次に、ジェリー系の増殖及び進化数を報告します』

「マッテマシタ!」

『昨日の大量駆除とそれに伴う餌の供給により、ジェリー系は大幅増殖しました』

「ヤッタゼ!」



 で、どんなもんよ? 期待大だわ。



『結論を申し上げますと……なんとっジェリーの総数が951,200匹。ゲルが226,800匹。グミが97,800匹。プチスライムが25,400匹になりました!』

「すげぇぜ!」



 記憶が確かならジェリー17万とかじゃなかったか? となると全体的に5倍は増えた事になるな。


 えーと、つまり……?



『……ジェリー系だけで4,451P生産されます』

「わぁぉ……」



 すごいな。すごいが、暫くは餌が足りないから増殖スピードは落ちるだろうな。

 まぁそれでも凄いけどなっ!



『続けまして……ペルタ系ですが……』

「ワクワクスルゼ」

『増殖は例により制限されている為、大量のエネルギーリソースは進化に利用されました』

「……まぁ予想の範疇だな」



 問題はどれくらい進化したかな訳だが……ジェリー系が5倍に増える量のエネルギーともなると相当だ。果たして?



『なんと……719,140匹が進化しました! ペペルタの合計が679,336匹。グァームが75,804匹です!』

「DPは?」

『ペルタ系のみで9,771P程になります』

「OK」



 およそ一万な。うむ。



「……増えたなぁ」

『残り200万の進化が完了し次第増殖地点の設置を開始すると良いでしょう』

「その時にな」



 どこに置くのが良いか考えとこう。


 んで、最後な。



『それでは最後に……ピグマリオン494体がウッドワーカーに進化しました!』

「いよいよだな」



 あっちこっちを彷徨いてる人形を見回す。

 随分とデカくなったもんだ。倍くらいはあるか?



『身長はおおよそピグマリオンの倍程度。その体躯に対してパワーは成人並であり、手先は器用で木工や石工、細工等に適性があります』

「成る程」



 となると大規模戦闘に向けた障害物の作成や罠の作成に向いてるって事だな。


 まぁ、そもそも兵士ってのは単純な戦闘だけでなく兵站業務も出来てこそだ。

 パワーもある様だし、もう1段階進化してくれれば頼れる戦力になるかもしれない。



『また、低次ですが木工修復ウッドワークリペアを行使可能です』

「ほう、良いな」



 現状では戦力としてはイマイチだが、兵站関連ならば木材が主流だし、ピカイチの性能を発揮してくれそうだ。


 差し当たりウッドワーカー達には杭やら柵やら逆茂木やらの作成を続行して貰う事とした。



『現在の残DP量はおよそ19,000Pです。差し当たり生体解析機能の解放を推奨します』

「実行だ」

『完了しました』



 それはコアが欲しいだけではと思いつつも、便利そうなので解放しておく。


 9,000P有れば実質ルー先生90回分。それだけの備えが有ればD級が来てもギリギリどうにか出来るだろうし、暫くは機能の充実や拠点の発展にDPを注ぐとしよう。





 活心した後ポーションと朝飯を腹に入れ、装備とアイテムを整えて出発準備を完了とした。


 早速勇猛大平原の調査に乗り出す。



「それじゃあコア。行ってくる」

『はい……お気を付けて……!』



 まぁ、森みたいに不意の遭遇は無いだろうし、ボスがいると目される南部には近付かない。

 牛との遭遇はあるだろうが、ルー先生もいるので問題は無い。


 今度こそ少し見るだけだからな……いや本当に。フリじゃなくて。



 

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