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第4話 依頼をする

 



 受け付けには、コアみたいなのがいた。



『支援、受付ヘ、ヨウコソ! ダンジョンマスター様! リワードガ、届イテ、イマス!』



 ヒョイっとカウンター上に出て来た革袋を受け取る。

 ジャラリと金属の擦れる音が鳴った。


 もしかして……お金……?


 中を覗くと、そこには——



「おぉぉ? すげぇ、何これ」



 虹色に輝くコイン。


 制服と同じ様に鈴が描かれたそれを触ってみると、何やら高密度の力を感じられた。神にはまるで劣るが、かなりの密度だ。



『それは……虹貨と呼ばれる物ですね。多数属性の金属で作られた合金で、神群によって属性力の配合が異なります。極めて錬成が難しく偽造が困難であり、整形にも尋常ならざる練度を必要とする貨幣ですね』

「は〜? 凄いって事は分かった」

『これ1枚でおよそ……10万DPはくだらない代物ですよ!』

「へぇえ!?」



 10万DP!? コレ何枚あんの!?


 俺はジャラジャラと革袋を鳴らした。そして革袋を取り落とした。がしゃんと重い音がカウンター上で鳴り響く。



『今ハ、交流会場デノミ、オ取引、頂ケマス! 御利用ハ、計画的ニ、行ナッテ、クダサイ!』

「成る程」



 お持ち帰りは出来ない、か。まぁそもそも売れる訳でもなし。何百万DPが貰えたと言うよりも……何だろうな、功績ポイント? みたいな感じの物だろう。



「これは何に使えるんだ?」

『現在ノ、ダンジョンマスター様、デスト、解放、サレテイル、機能ハ、一ツ、デス! 御覧クダサイ!』



 ぱっと現れた半透明のメニューを見る。


 右上にある100と言う数字は、その横に虹貨っぽいのが表示されているから虹貨の枚数だろう。

 実質……1,000万DP分? やばいなー。


 メニューには何やら細かい項目が並び、その横に虹の枠の数字がある。


 項目は、ナイフに剣やらマントとか銃とか、装備の類い、かと思えばポーションもあるし人形とかもある。

 これはつまり、虹貨で買い物が出来るって事か?


 試しにと1番上のナイフを選択すると、新たなメニューが現れた。


 なになに……ナイフ×1。バンムオンの爪×1。性能:『硬化』『自動修復』『強化系術式』。期間:5h。費用:8。



「……成る程」



 次に盾を見てみる。


 えー……ガドライアの甲殻×1。ガドライアの番の魔石×1。性能:『硬化』『自動修復』『防御系術式』。期間:12h。費用:14。



「つまり……素材を出して虹貨で色んな物を作って貰えると?」

『その様ですね』



 何でも買える訳じゃなくてオーダーメイドして貰えるのか。誰に?

 ……見た所、新たなメニューの端っこにそれぞれ異なる家紋みたいなのが付いてるし、工房的なのがそれぞれ違うのだろう。


 やたらと種類が多いのは、仕事を請け負ってくれる工房の数が多いからだろう。


 こんだけ多いと1番良い所を探すのも大変だな。



『ソート機能がありますね』

「ほんとだ……おすすめなんてあるぞ」



 一瞬で凄い楽になったな。さてさて、一体どんな物があるのかね?


 試しにと、出て来た1番上の手套を選択する。



「……ふーむ」

『これは……!』



 何やらコアが驚いているが……後半にハテナがいっぱいあるから?


 必要な素材は、バンムオンの魔石と右腕。甲殻に毛皮。性能は?。期間も?。費用は虹貨50枚。工房のマークも?。


 金額高いしハテナ多いし……怪しい。



「なんぞこれ?」

『これはおそらく……名だたる工匠からの作成提案です! 受けましょう!』

「え、分かった」



 コアがそこまで言うならそうなんだろうな。


 ピピっと選択し、依頼を完了する。虹貨が50枚消え、革袋が軽くなった。

 ……500万DP……制服と同額だし、かなり良い物。だと良いな。



 続けて、次を選ぶ。


 今度は防具とだけ書いてある項目だ。此方もハテナが多いし、おまけでなんか付いてる。


 素材は、黒鼠の素材(全部)とプチモルムの繭(全部)、サジェカント(女王個体)の魔石5個。費用は虹貨20枚で、性能は『陽光耐性』と『その他』。それ以外はハテナで、備考にはシャドーに渡せと書いてある。


 備考が若干雑だが……陽光耐性って事は装備してると日中でも活動出来るって事だよな……買いだな。



 次は、盾。


 ガドライアの大甲殻全てとガドライアの番の魔石、サジェカントの牙(あるだけ全部。より高位の方が良い)に虹貨15枚。

 現状重い盾はいらないが……コアの反応的に次の機会では作って貰えないかもしれないし、依頼しておく。



 更に続けて、ナイフ。


 材料は、君のナイフ。大鳴蟻塚の主の牙。大鳴蟻塚の主に匹敵する魔石(女王個体なら2個。大型個体なら1000個。それ以下の屑はめんどい。最初の1体の魔石を強く希望)。費用は虹貨2枚と格安で、期間は1h。性能は『分かれ』とだけ書いてあった。

 なんか更に雑だが、多分……魔剣的なのが手に入りそうだし、依頼。



 次、銃。


 貴方の銃。魔鋼(1k)。虹貨3枚。性能は装填数と射程距離の増加、攻撃系術式、他。期間は3h。



 次、防具。


 跳兎素材(全部)。虹貨5枚。性能は敏捷強化。他。そして備考に誰かが使え。

 なんか上でも見た感じである。勿論依頼。



 最後に、またナイフ。


 蛇の骨とあるだけ。蛇の魔石あるだけ。虹貨5枚。性能は『分かれ』。期間5h。

 此方も上で見た感じだが、予備が貰えるっぽいので勿論依頼だ。



 これで報酬の虹貨はパァだが、悪い取り引きじゃなかった筈だ。



「これで良しっと」

『大分素材の整理も出来ましたね。神々はそれも考慮してくれたのでしょう』



 ご機嫌なコアと一緒に微笑み、さてと振り返ったら、そこには——白い大きな鎧がいた。



 面帽から覗く青い光が、此方をじっと見つめている——



 

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