表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
庵字の秘密基地  作者: 庵字
スーパー戦隊最大の異端児『未来戦隊タイムレンジャー』
7/14

7.敵が関東近郊でしか活動しないわけ

 もう(日本の)特撮のお約束というか、「特撮あるある」としてすっかりおなじみなものに、「世界征服などの壮大な目標を掲げる悪の組織が、どういうわけだか日本の関東近郊でしか活動しない」というものがあります。この理由は誰がどう考えたって明白で、「スケジュールと予算の問題」以外の何ものでもありません。ですが『タイムレンジャー』は、このメタ問題にも作中で二段階に渡った理由を付けています。

 まず、第一段階の理由は、敵組織「ロンダーズファミリー」の本拠地が関東近郊の森の中にあることです。30世紀から時間移動した先がたまたまそこだったわけです。ロンダーズファミリーの本拠地は元刑務所の建物で移動不可能なため、そこに落ち着くしかなかったのです。

 そして、第二の理由。これが実に振るっていて、この点は『タイムレンジャー』が他の戦隊と一線を画する大きな理由のひとつにも繋がっています。ロンダーズファミリーが日本の関東近郊でしか活動していない理由。それは「金儲けにちょうどいいから」なのです。そう、金儲け。タイムレンジャーの敵組織、ロンダーズファミリーには、世界征服だとか、全人類抹殺だとかいった壮大な目的はありません。そもそもドルネロが20世紀にやってきた目的が、「30世紀では商売がやりにくくなったから」という、いわゆる「高飛び」なわけです。ドルネロ以下、ロンダーズファミリーの構成員たちにとって、経済大国日本の首都圏という大都会は、恐喝、詐欺、窃盗といった「シノギ」を挙げるのに格好の土地です。わざわざ他の場所へ出向く理由がありません。タイムレンジャーの怪人たちが、東京を中心とした関東一円にしか姿を見せないのは当たり前の話なのです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ