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刹那の風景 第三章  作者: 緑青・薄浅黄
『 ゼラニウム (ピンク): 決意 』

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『 沈む冒険者 : 前編 』

* 残酷描写あり

【 ウィルキス3の月30日:セツナ 】


「話が違うじゃねぇか……」


怒りをのせた、低い声でそう口にしたのは

アルトを陥れようとした冒険者に奴隷商人を紹介した男だ。


「攻撃魔法は、使えねぇんじゃなかったのか?」


「子供に戦わせて、後ろで震えている

 腰抜けじゃなかったのかよ!」


「黒の腰ぎんちゃくだから

 戦えねぇっていってたよなぁ!?」


二人の冒険者に、次々に不満を漏らす冒険者達。

僕の噂を耳に入れ、二人の冒険者達の言葉を疑いもせず

話しに乗った愚かなモノ達。


想像していた、結果とは違うものを見せられて

自分達が選んだ選択であろう結果を、二人の冒険者へと

押し付けている。だからといって、彼等を擁護する気は

更々ないけれど。


二人のうちの一人、僕を睨んでいた冒険者

確か名前は……オルダだったはずだ。


彼は、慌てることなくリーダー格であろう

奴隷商人と結託している冒険者に言葉を返した。


「魔道具をつかってるんだろ。

 どうせ、黒達に強請ったにきまっている。

 そのうち尽きるはずだ」


「……」


彼の言葉に、オルダの仲間であるグリキア以外のモノ達が

顔を見合わせ、嘲笑に近い笑みを浮かべた。


「貴様は、あんなけた外れの魔道具が

 本当にあると思ってんのかよ?

 あるわけねぇだろ!」


半ば怒鳴るような声に、グリキアが肩を揺らす。


「知らねぇのか?

 黒の魔導師は、闇と火使いだ。

 風の魔道具は作れねぇ!」


仲違いする、彼等を視界に入れながら内心ため息をつく。


誰にでもわかりやすく、魔法の力を見せたはずなのに

顔色一つ変えなかったのは、あの力が魔道具だと

思っていたのか……。


今回、魔法のみで戦うと決めた時

風使いなら、誰でも使える魔法を中心に使って行こうと決めた。


僕にしか使えない魔法を見せたところで

魔導具かもしれないという、疑念は芽生えるだろうし

理解できなければ意味がない。


その点、転移魔法も結界魔法も

風使いならば、得意、不得意はあるだろうけど

使えて当たり前の魔法で、身についているからこそ

それを、魔導具にすることがいかに難しいかを

知ることができるだろうと考えた。


転移魔法にしても

あれだけの転移魔法陣を、一度に展開できる

魔導師はそうはいないはずだ。


それを維持したまま、攻撃魔法を放つことが

できる魔導師など、ほぼ皆無といっていいかもしれない。


魔導師でなくても、最低限知識があれば

それぐらいの事は理解できるはずだろうに……。


彼等には、わからなかったようだ。


「貴様のせいで、俺達は仲間を失った……」


「待ってくれ」


「それだけじゃねぇ……」


あきらかに敵意をのせたその声に

オルダもグリキアも、一歩後ろへと後ずさる。

本来ならば、二人だけにしか聞こえないように

話したつもりなんだろうけど

この場には魔法をかけているので、彼等の会話は筒抜けだ。


「俺に優勝を譲るってぇ、話だったよなぁ?

 だから、俺のランクは白になるって話だったよなぁ?」


優勝を譲るという言葉が出たことで

会場が騒めくが、彼等はそれに気がつかない。


こんな大会でも、出来レースは禁止されている。

賭けを許しているのだから、当たり前だといえば

当たり前なのだけど。


毎年、ギルドの人間が数人混ざっているようだけど

それは、素行の悪い冒険者を落とす為のものであり

ギルドの影の昇格試験でもあるようだ。


ギルド側の人間は、途中で棄権することが多く

最後まで残ることは少ないようだけど

一時でも白にしたくない人間が残りそうなときは

最後まで戦う事もあるようだ。


基本ギルドの人間は、記憶に残らないようになっているようで

観客席も舞台も、闘技場全てに様々な魔法が施されている。

色々と面白い機能も備えているようで、なかなか興味深かった。


この大会で優勝した大体の冒険者が

黒に挑戦して敗退するために、白のランクとして

認められることは少ないが、挑戦しない冒険者もいる。


その場合、素質があるようなら様子を見るようだが

なければ、依頼の失敗を重ねて赤のランクに戻されることになる。


まぁ、ギルドが手を出さなくても

勝手に自滅していく冒険者が多いらしい。

何の知識も力もない冒険者が依頼を遂行できるほど

白のランクは甘くはない。


当然といえば当然の結果だろう。


ちなみに、賭け金は賭けた相手が棄権しても

手元に戻って来る事はない。


ギルド職員は大穴扱いだ。

今回の大穴は、僕だろうけど……。


全て自己責任。ギルドが儲かる仕組みになっている。

きっと、このシステムを考えたのはかなでだろうなぁ。


「……全ての金が、俺に集まってんだ。

 俺のランクもこのままじゃ、紫になっちまう。

 貴様ら、どう落とし前をつけてくれるんだ?

 勝てんのか? 本当に勝てんのか?」


「あ、かてる、と思います」


「無理だろう?

 あれには勝てない」


「……」


「俺達は、これ以上付き合う気はない。

 だが、貴様達は許さねぇ……。

 俺達を騙したんだからなぁ?」


「違う! 俺達も知らなかった!」


「知らないで済むと思うなよ。

 まぁ、貴様達はあれと黒と約束したんだろ?

 あれに勝てれば、黒のチームに入れてもらえると」


「そう、だ」


「なら、死ぬ気であれを倒せ。

 貴様達が、黒のチームに入れたら

 許してやるよ。だが、もし負けて見ろ……。

 俺達を敵に回して、生きていられると思うなよ」


彼等の今の会話に、話の内容が見えず

観覧席の冒険者達が落ち着きなく騒めいているが

真相を知っている、黒のチームにしても

彼等のチームにしても、周りに語るわけがなく

僕としても、まだ真実を話すつもりはなかった。


彼等が話し終えたのか、リーダー格の男が二人から離れ

総帥の方へと顔を向け、口を開く。


「俺は……」


だが、そのあとに続く言葉が出てこない。

出てくるのは、空気を吐く音だけ。

それは、リーダー格の男だけではなく

棄権を告げようとした全員に当てはまる事だった。


焦りの表情を見せながら、口を開くが音にはならない。

何度か繰り返して、やっとその理由に思い至ったのか

顔を怒りで染めながら、リーダー格の男が僕を見た。


「貴様……何かしたのか?」


「何か? とは?」


「なぜ、……ができねぇ?」


「貴方達が、そう望んだのでしょう?」


「ふざけんなよ」


怒気をはらんだ声を僕にぶつけてくるが

何の脅しにもなりはしない。


「僕は、了承しましたと伝えたはずですが?」


「……」


「最初に喉を潰してやる。

 場外に逃げようとしても、絶対に逃がさない」


僕の言葉に、その場の全員が僕を凝視する。


「殺せないのは残念だが

 暫く、動けないようにはしてやるからな」


剣呑な雰囲気を纏い、武器をゆっくりと構え始めるが

僕の近くにある球体を動かすと、中途半端な位置で武器が止まった。


「どちらかが、許すというまで許さない。

 僕と貴方達で、そういう取り決めをしたはずです」


「……」


「そして、僕は絶対に貴方達を許さない」


そう告げると同時に、僕は転移魔法で

彼等と距離を取り舞台の端の方へと移動し

詠唱を始める。彼等は、僕が消えたと同時に

場外へ向けて走り出すが、逃がす気は全くない……。


チラリと自分の手を見て、震えていないことを確認し

喉元に触るが、異常はない。少し喉が渇いている

気がするけど、大丈夫だと自分を宥めながら


この舞台ほぼ全体に結界を張ったのだった。





【 ウィルキス3の月30日 : ビート 】


「そして、僕は絶対に貴方方を許さない」

この言葉と同時に、セツナは転移魔法を使い移動し

冒険者達は、場外へと必死の形相で走っている。


総帥の位置もなぜか場外へ移動しているところを見ると

セツナが移動させたんだろう。


セツナとは正反対の場所へと飛ばされている。


この舞台は本当に広く、中央付近にいたあいつ等が

舞台を降りるには、結構な距離を走らなければいけない。

多分、降りることはできないだろうなとぼんやり考えている間に

セツナの魔法の詠唱が終わったようだ。


詠唱の終了と同時に、舞台全体に巨大な魔法陣が浮かび上がる。

観客席のどよめきに、舞台の上の奴らが一瞬顔をあげるが

その理由はわからなかったのだろう。


周りを気にしながらも、走る速度を緩めることはしなかった。


セツナはといえば、また新しい詠唱をしているようだったが

先ほどよりは短く、セツナが口を閉じたと同時に……。


地鳴りのような音が響き

遥か海の沖に水煙(みずけむり)が立ち込めていた。

ここからだと、ぼんやりしか見えないが

海の真ん中に、巨大な穴が開いたかのようになっていて

その穴を埋めようと、勢いよく四方から海水が流れ込んでいるようだ。


ガキの頃に、風呂で洗面器を沈めた時の様な感じになっている。


その光景に視線をとられていたのは、俺だけではなく

アルト達もそして周りの奴らも唖然として海を見ていた。


そして、海から舞台へと視線を戻すと

舞台の有様が、とんでもないことになっていた……。


それぞれが、目を見開いて舞台の上を凝視している。

それは、親父達も同様で口を開きかけるが

閉じるといった珍しい姿が見れた。


誰もが瞬きをすることも、声を出すことも忘れ

その異様な光景をただ見つめている。


俺達の意識を引き戻したのは、こいつしかいないというか

やっぱりこいつだろうという感じで、俺達と同じように

驚いてはいるが、その感情は俺達とは真逆だ。


「おおおおおおお!!

 すげぇ! 師匠すげぇぇ!!」


その目はキラキラと輝いているだろうことが予想でき

その耳と尻尾はアルトの感情を語っている。


勢いよく、まわるように動いている尻尾を見て

母さんは「かわゆい」と呟き、他の奴らは苦笑を落としていた。

この場の空気が、脱力したように緩んでいくのがわかる。


観客席にいる、冒険者達もつめていた息を吐き出しているのか

止まっていた時間が動き出すのが分かった。


それと同時に、観客席に興奮が広がっていくのが見て取れる。

セツナはというと、苦笑に近い笑みを浮かべているところを見ると

アルトの様子を見ていたのだろう。


「海だ!」


アルトが、楽しそうにそう叫んだ。

アルトの言葉に、酒肴の奴らが口々に小さな声でアルトに同意している。


「海だな」


「海ね」


「海よね」


「海っすなー」


だが、その声には覇気がない。

その気持ちは理解できなくもない。


自分達が、予想もしていなかったことが

立て続けにおこって、挙句の果てに舞台のほとんどが

巨大な水槽になるなんて、想像できるはずがないだろう?


「……予想以上だな。本当に……」


どこか疲れたような、エレノアさんの声音に

バルタスさんが嘆息しながら、答えた。


「そうだな。魔法とはここまでできるものなんだな」


「できると思わないでほしいわけ!」


エレノアさんとバルタスさんの会話に

サフィさんが口を挟んだ。


「あんな、非常識な魔法がつかえるのは

 ジャックとセツナぐらいなわけ!」


「あの魔法は、どうなってるんだ?」


親父の言葉に、サフィさんが魔法の説明をしてくれる。


「あれも、今までと同じなわけ。

 結界魔法の中に、海の一部を転移させたわけ……。

 海水が流れているところをみると

 ああ、あそこだ。あそこを起点として転移魔法を

 常時開いたままにしているわけ」


サフィさんが、指をさしたほうを見ると

色とりどりの魚が泳ぎ、海の魔物も生き生きと泳いでいる。

海から切り離された事に、気がついてもいないようだ。


のんびりと、そしてゆったりと泳ぐ様を見せていた。


「そんなことができるのか?」


「あいつにはできるんだろう?」


「……あれだけ大掛かりな魔法を

 立て続けに使って、魔力は大丈夫なのか?」


エレノアさん問いに、サフィさんが少し黙り込み

セツナをじっと凝視する。


「魔力は、減っているようには見えないわけ」


「……なぜ?」


「多分だろうけど、最初に持っていた杖が

 セツナの魔力を補助する物だったのかもしれないわけ。

 発動させる魔力はセツナのもので

 維持する魔力は杖のもの……そう考えると

 つじつまが合うわけ」


「……なるほど」


「それに、セツナはクッカの契約者だから

 クッカから魔力を供給されるとなると

 そう簡単に尽きることはないと思うわけ」


「……そうか」


エレノアさんは、少し安堵した表情を見せ頷いた。


サフィさん達の会話を聞きながら、他の奴らも

口々に感想を言い合っていた。

大体が、セツナの強さについてだったけれど

俺が、セツナと親父の戦闘を見て感じた

壁にぶちあたった感はない。


まぁ、あまりにもぶっ飛んでいて

感情が正常に働いていないというものあるのかもしれないが。


俺達とは違って、アルトはまだ尻尾を大きく振っているし

クロージャ達も、大口を開けて目の前にできた海を凝視していた。


ミッシェルやロイール達の保護者も同様に目を奪われているようだ。


「いやぁ……凄まじいな」


「ジャックの弟子だねぇ」


「ジャックは、海を割ってたがな……」


「そんなこともあったねぇ」


「……」


ザルツさんとカルーシアさんは遠い目をして思い出を語っていた。

海を割るって、どうやって割るんだよ、て思いながらも

目の前の光景を見てしまえば、ありえるのかもしれないと

思った自分が嫌だ。非常識に慣れたくはない……。


「そういえば、あいつ等はどこに行ったんだ?」


カルロの声に、そういえば舞台の上に居た奴らは

何処に行ったのだろうと探すと、予想通り目の前の海の中に居た。


「あ、あそこにいるわ」


「本当だ。水の中に居るのに呼吸できているようだな」


「一人一人に、結界が張られているのか?」


突然の非常識な光景に、舞台の上に居た奴ら全員が

茫然と立ち尽くしている。


「ここに閉じ込めて、終わりってわけじゃないよな?」


「それはないと思うわ……」


「絶対に許さないって言ってたし」


「確かに……」


「どうするつもりかしら……?」


あいつの今までの戦いを思い出しても

あまり、いい方向へは進まないだろうことは想像がつく

だが、どんな形で奴らに制裁を加えるのかは想像がつかない。


「しかし、どの魚も魔物も初見のものがおおいなぁ。

 図鑑では見た事があるが、実際目にしたのは初めてじゃな」


「ほとんど、ローダル・シィーア(外海)の生き物なわけ」


「ローダル・シィーアの生き物は

 殆ど手に入らないからなぁ」


「……ローダルまで行ける船がないからな」


「行けるとしても、行きたくはないな。

 凶暴な魔物がうようよいる海に、出たくはない」


「凶暴な魔物?」


親父の言葉に、皆が親父を見る。


「お前らよー。

 ちょっとは、勉強せんか?」


「いや、図鑑は見た事あるぜ?

 ローダル・シィーアには

 美味い魚と魔物が多いって聞いたからな!」


「重要なところを、覚えとかんか」


「あー」


「まー。行けるとはおもってないし?」


「何時か、食えたらいいなとは思ったけどさ」


「……」


どこまでいっても、食う事しか考えていない奴らに

バルタスさんは、もういいといった風に手を振った。


不毛な会話が終わり、アルトを見ると

アルトは魔物図鑑と魚図鑑を広げて

クロージャ達と楽しそうに会話していた。


闘技場の雰囲気じゃねぇ……。

そんなことを考えながら、ぼんやりアルト達を見て和んでいると

舞台の方から、凄まじい悲鳴が聞こえ、慌てて視線を向ける。


ついさっきまで、見惚れるほどの青色をした海の水が

今は所々赤色に染まっている……。


「ねぇ。見間違いかしら?

 水の色が赤色に見えるんだけど」


「奇遇だね。僕も赤色に見えるよ」


「俺には、手足を喰われている奴らが見えるな……」


「俺っちには、はらわ……」


エリオが全てを言葉にする前に

フリードが殴って口を塞いでいた。


一人は、手足を食いちぎられ

一人は、肉食だろう小さな魔物に

食い散らかされるように、噛み付かれ

一人は、一気に頭を持っていかれていた。


「……」


いや、あれ死んでるだろ……。

俺の血の気も引いていると思うが

周りの奴らの顔も蒼白だ……。


魔物に、喰われるという事が

どういうことか、改めて認識させられ

吐き気がこみ上げる。


それでも、俺も酒肴の奴らも

女達も、顔を白くし生唾を飲み込みながらも

目をそらすことは絶対にしない。


冒険者になって、沢山の死と向かい合っては来たが

ここまで、凄惨な死に方を俺は知らない……。


ただ、運がいいだけだったのかもしれないけれど。


数年前に、自分におきたことを思い出し

体が少し震えた。親父達が助けに来てくれなかったら

俺は、あのように喰われていたんだろう。


あんな姿を、家族に見せるようなことにならなくて

よかったと、初めて強く思った……。


肉体の欠片しか残らない死体を

見せることにならなくてよかったと

心から思ったんだ。


ふと視線を感じて、横を見ると

親父がじっと俺を見ていた。

俺と目が合うと、何も言わず

すぐに舞台へと視線を戻したが

もしかすると、親父も同じことを

考えていたのかもしれない。


あの時の俺は、本当に馬鹿だったんだなと

自分で自分を嗤った……。


気持ちを切りかえるように

周囲を見渡してみる。


観客席の冒険者達は、目を背けている者もいれば

走って、便所へと駆けている者もいた。


だが、大半が、俺達と同じように目をそらしてはいない。

その表情は様々だけど、それでも目をそらしてはいなかった。


一般人が見たら、気を失うような光景を

俺達冒険者は、目をそらさずに見ていることができるんだ。


こんな光景に、慣れることが良いのか悪いのかわからないが

それだけ、冒険者というのは死に近い場所に居る。


目の前に魔物がいるのに、目をそらしてしまえば

次に死ぬのは、自分かも知れないし大切な人かも知れない。


生き残った自分を、そして大切な家族を

チームを守れるように、守るために、生き残るために

どれほど苦しくても、悲しくても目をそらしてはいけない。

そう俺達は教えられてきた。悲しむのも、後悔するのも

生き残ってから考えろと教えられるんだ。


生き残るために。

そして、犠牲になった命を継ぐために。



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僕達の小説を読んでいただき、また応援いただきありがとうございます。
2025年3月5日にドラゴンノベルス様より
『刹那の風景6 : 暁 』が刊行されました。
活動報告
詳しくは上記の活動報告を見ていただけると嬉しいです。



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