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魔物使いでチート野郎!!  作者: 志位斗 茂家波
ルンベルドン生活
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ギルドよりも、まずは住みか

拠点を先に決めておきたい

・・・ルンベルドンに入ったのはいいけど、まずレイたちは自分たちの拠点となるような場所を探すことにした。


 一応、宿泊施設などはあるけど、やっぱり個人的に家を持っておきたい。


 予算はそこそこ冒険者業で貯めているし、ランクも卒業後に実はAになっていたりする。


 一応、卒業後に一気にCからAって言うのは急なようだけど、冒険者登録の際の申請でまあいろいろやらかしていたからね。



 そんでもって、高ランクになれば高い報酬の依頼を受けられるし、そのことも予算として考えられるのである。


 



「まず、予算内で何とか住むという事が条件かな」

「お風呂があると良いですよね。汚れることもありますし、健康面でも必要です」

「庭がそこそこあると良い。薬草などを育てることもできる」

「ある程度守りもあると良いでありますな。この都市は迷宮(ダンジョン)目当てで来る者も多いでありますし、きちんと治安が整った地域の方がいいでありますよ」

『池、もしくは湖があるのが良い。水球でも満足だけど』



 皆の意見をまとめて、とりあえずそのような物件がないか探す。


 さすがに湖は無理だろうけど・・・・池ならあるところはありそうだ。







 というわけで、不動産屋に来ました。


 こういう不動屋さんとかは案外多くあるようで、いわくつきの物件も交じっているのが困り事でもあるが・・・・まじで怨念とか呪いとかがあるからね。


 聖属性の魔法も扱えるからいいとはいえ、出来ればそういういわくつきの物件は避けたいところ。




「この予算で、出来るだけいい家ってありますかね・・・広さもあって、お風呂もあるような。できれば庭と池つきのを」

「ふむ・・・・・この予算内でなら、いわくつきのが4軒、普通のが1軒ありますね」


 予算を提示して、条件を出してみると不動産の人はそのように答えた。


 いわくつきが多い方が気になるけど、出来るだけまともそうなところが良いな・・・・。



 なので、まずはその現地に直接見に行くことにした。



 まずは一軒目、10年以上前にこの都市に住んでいた貴族が住んでいたという屋敷で、いわくつき。


「この家は、昔そこそこ善良だと言われていた貴族の方が住んでいたのですが、実は裏で様々な違法行為に手を染め、毎晩隠し部屋で違法に買った奴隷を・・・」

「そんな屋敷は嫌です!」

「呪いとかよりもその狂気の方が怖いですよ!!」



 2軒目、こちらは曰くがない普通のちょっと大きな家。


 けれども、風呂が狭いようで、ハクロたちが入るには回収費用が別途でいるみたいだ。


 その辺は・・・・・まあ保留にしておこう。他に良いのがなければここにして、後で稼いで何とかするしかないや。




 3軒目は1軒目よりも小さめの屋敷でいわくつき。


「まあ、いわくと言ってもなぜか月に一回この屋敷でバナナの皮に滑って転ぶというモノですが・・・」

「それいわくというより呪いでは」

「しかもちょっとしょぼいでありますな」


 なぜそのようになるのかは不明だが、芸人魂を求めさせるような感じにさせるようである。


・・・とはいえ、このメンバーで滑って転ぶとやばいな。つぶされる未来が見える。



 4軒目は、つい最近ここに住んでいた高ランクの冒険者が引っ越して空き家になった屋敷。


 いわくがあるのだが、そのいわくというのが・・・・・


「時折、屋敷そのものが揺れたり、奇妙な声が聞こえたり、中に備えられている鏡に怪しい影が映り込んだり、雷がこの家だけに落ちたりなど・・・」

「心霊現象バリバリじゃん!!」


 そんな家住みたくない!!わかりやすい心霊現象だけど、その分生々しいわ!!


 モンスターよりも、そう言う心霊現象の方に恐怖を感じるのは万国共通のようだ。


 アンデッド系・・・幽霊のような者もいるようだけど、そんな姿が見えるやつよりもこういう心への攻撃が怖ろしいからね。









「ろくな物件がないな・・・・・いや本当にマジで」

「5軒目のこれで最後ですが・・・・大丈夫ですかね」



 5軒目は・・・・案外立派な屋敷。


 けれども、この屋敷もいわくつきである。


「いわくといっても、この屋敷には不思議なジンクスがあるのです」


 案内してくれている不動産の人が言うには、なぜか数カ月ほどでこの家から出ていく人が多いらしい。


「怨霊とか、心霊現象とかもなく、中はこのように清廉潔白で、新築同然なのですが・・・・どういうわけか、あまり長く住む人がいないんですよ。最短3日、最長で5カ月ほど。その原因が不明でしてでね・・・・・・・」



 住み心地は悪くない。けれども何故か長く住む人がいない・・・・その様な謎がある屋敷なのだとか。



 見てみると、外眼は大きな屋敷で、庭に小さな池が普通にある。


 中も見てみたけど・・・・結構大きいし、風呂場がこだわっているようでなかなかの広さと大きさがある。



・・・いや、これ長く住まないのはなんでだろうか?結構居心地が良さそうなんだけど。


「この家でも良さそうだけど・・・」

「長く住まないっているのが謎ですよね。これ結構長く住めそうですが・・・・」

「家の手入れをする人がいないだけ?」

「いや、侍女やメイドとかを連れていた人もいるようでありますな」

『池あるからOk』





 5軒回ったけど、とりあえず一番まともそうなこの家にレイたちは決めた。


 長く住まないって言うけど、まあここなら文句はないし、予算内だ。


 でも、なぜ長く人が住まないのだろうか・・・・・・・・・

・・・なぜ長く住む人がいないのだろうか?

レイたちはどれだけ住めるのだろうか?

疑問が残る謎の家に決めたけど・・・・どうなるかな。


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