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学園卒業

やっとこさ卒業

・・・そして年が明け、ついに学園を卒業する時となった。


 卒業式時には全員正装の格好という規定があるようで、良い服がなかったら学園側からレンタルすることも可能らしい。


 

 レイの場合は、ハクロに作ってもらうことになるのだが。


 一応使い魔たちもそれなりの正装をするように言われるようである。この学園、一応他の魔物使いである生徒とかがいるからね。


 ネクタイをするとか、靴を履くとか、服を着るとか・・・・



 そのため、ハクロたちはハクロたちでびしっとキメているけど、アイラの方には防水加工が必要なのである。何せ水球にいるからね・・・普通の服だとちょっと透けるんよ。


 カトレアの場合は木の椅子との接合部分に穴をあける必要があるし、サクラの場合は鎧を着こなすほうがケンタウロスなりの正装らしい。卒業式に鎧を着た人がいるってなんか怖くないか?


 ハクロはシンプルにスーツの様な物をきているけど、自身の糸製なのでそこいらの鎧よりも実は強固だったりする。


 





 卒業式当日、形式はどうもよくある卒業証書授与とか、学校でよく合うような卒業式の形態である。


 ・・・あの縁を切ったバカ兄たちができなかった卒業を、その弟である俺が出来るのは皮肉なのだろうか。


 でも、風の噂だとどうやらずいぶんと変わったらしく、何があったのかは知らないけど今では率先して領地の民たちの手伝いをして慕われるようになったらしい。


 噂の真偽を確かめたいけど、まあ別にもう縁を切っているから気にしなくてもいいだろう。




「・・・では、次にザフォン・フォン・・・・・・ストラクト!!」

「はい!!」


 と、ここでザフォンの名前が呼ばれた途端に、全員がざわめく。


 「ストラクト」の名前がつくという事は王族、もしくはその親族であり、今まで別の名前でいたザフォンがずつは王族だったという事に皆が気がついて驚いているようである。


 というか、いままで気がつくやつがいなかったんかい。どこかで全員気がつきそうなものだけど、この名前が出るまで予想だにしていなかったせいかあんぐりと開いた口が塞がらないような同級生が多数出てしまった。


 教師陣は知っているのだろうけど、この反応を見て面白がっている人が約数名。しかも、卒業証書を渡している人も笑っているところを見ると、全員ザフォンの王族だとバレないようにした共犯者だろう。


・・・・いいのかこんな王族で。ちょっと不安になったぞ。



 とはいえ、本日で学園を卒業となり、学園寮を出ていくことになる。


 つまりは、今までは宿ありだったのが宿なしになったようなものだ。


 まあ、特別にというか、卒業式のこの日一日は学園の寮に最後の日として残っていいことになっている。


 そして、翌日からは寮から出ていかねばならない。



 そのため、今夜は皆とこの先どうするかで話し合うことになるだろう。


 この都市ベタリアンから出て、どこかで本拠地を築き上げていくためにもね。

・・・今さらながら、本当にザフォンが王族だとバレていなかったことがすごいような気もする。

そして、翌日からは移動を開始して本拠地を探すのだ。

もしくは、旅をしながら依頼をこなしていくという方式もありかな。

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