学園生活最後の学園祭・・なんだけど
短めかな
運動会からしばらく経ち、学園祭が開催された。
レイにとってはもう卒業するのでこれで最後の学園祭となる。
学園祭は学外の人達が学園に入ることができる行事でもあり、気軽に誰でも楽しめる行事。
・・・・その二つの事から導き出せることと言えば、レイが卒業すれば同じく使い魔であるハクロたちも学園から去ることになり、学園祭で接触できる機会が今後無くなるという事でもあった。
そのせいか、今年は例年以上に学外からの人が多い。
いや、そもそもハクロたちがいた年から増加しているけど今年はそれ以上である。
なにせファンクラブなるものまで出来上がっており、レイたちのクラスが作る模擬店、すなわちレイの使い魔たちも手伝うのでそこを目当てにした人たちが大勢押し寄せてきたのだ。
「となれば、来年は来場者が減るような気がする」
まあそんなことよりも今はこの客足をどう整理するかが問題だ。
なお、今年のレイたちのクラスの模擬店は手品をする店の様で、実際は魔法も少々含んでいるのだが、それでもなかなかの御盛況っぷりである。
レイは司会役をしているので手品をしておらず、アシスタント役としてハクロたちがやっているのだが、手品よりもハクロたちの方へ向く視線が多い。
ここって手品を目玉にしているんだよね?
ハクロが更衣室に忍び込んでいた変質者を縛り上げたり、カトレアが木の椅子の一部から花を咲かせて魅せたり、サクラが休憩時に模擬店の剣術道場とか言うところの道場破りをしたり、アイラが歌ったりなどと、今年の学園祭はいろいろと盛り上がった。
こういう学園生活も来年で終わりだ。
16となり、卒業してからは本格的に冒険者としての活動を始めるぜ!!
ちなみに、冒険者として活動する拠点をこのベタリアンから移動する予定だけど、周囲はどう反応するのかな。




