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鎧の出どころ

サクラの容姿ここで公開

鎧の出どころもここで判明

新たな使い魔としてサクラが加わったところで、レイたちは夕方ごろにようやくベタリアンへと帰ってきた。


 ギルドの方に入ると、サクラの姿に気がついた人たちがぎょっと目を見開く。



 ガッチガチに鎧を着こんで武装したケンタウロスが入ってくればなぁ・・・・そりゃ驚くよ。



 まあ、受付の方でとりあえず達成確認手続きと、新規使い魔登録をしておこうと思い、受付嬢のところにまで行く。


「すいません、まずは依頼達成の手続きを行いたいのですが・・・」



 採取してきた薬草の束を受付に出す。



「確かに依頼にあった薬草20本と確認しました。これにより、依頼達成を確認、達成報酬として銀貨が支払われますが、保存状態から6枚ほどとなります。よろしいでしょうか?」

「はい、そのぐらいでいいと思います」


 カトレアにも一応薬草の状態を見てもらったけど、まだ新鮮な状態のようなので銀貨6枚が妥当のようだ。


 ただ、サクラとの戦闘によってかけた時間がなければ銅貨2枚はプラスされていたかもしれないと言われたけど・・・まあ仕方がないよね。



「あ、それと使い魔の新規登録手続きを行いたいのですが」

「その後ろの方にいるケンタウロスですか・・・鎧を着こんでいるようですが、野生の状態でですか?」


 言われてみれば、サクラはずっと鎧を着た状態のままである。


 気絶していた時にも脱がせようかと思ったけど、ちょっと女の人っぽいし、脱がせるのはね。


「この鎧でありますか?一応、これは盗賊をぶっ飛ばした時に得たモノでありますよ」

「え?」



 盗賊をぶっ飛ばした時・・・・・?



「数日ほど前、山の中を駆け抜けていると何やら気持ちの悪い盗賊たちが出てきて、某を見て手を出そうとして、ぼっこぼこにして、そいつらが持っていた物を頂戴したのでありますよ。盗賊だというのは最初に名乗っていたでありますし、一応、縛り上げて木に吊るしていたでありますが・・・・」


 結構ワイルドな手段で装備を得ていたようだ。


 というか、盗賊から追いはぎしたようなものだよねそれ。


「盗賊縛り吊るし・・・・あ!!もしかして『コザル盗賊団謎の壊滅』と言う連絡がギルド間でありましたけど、その壊滅させた原因ですか!?」


 受付嬢がサクラの言葉から、何処のどいつをぶっ飛ばしたのかわかったらしい。


「元ランクB冒険者も加わっていたそうで、討伐依頼が出ていたのですが、衛兵たちが騒ぎを山の中で聞きつけ、見るとなぜか盗賊たちが全滅して、縛り上げられて吊るされていたという珍事件ですよ!!」


 事件の説明をして、それを聞いたほかの冒険者たちがぎょっと驚く。


 その盗賊団を全滅させたということは、サクラの実力はBランク冒険者をもしのぐだけの強者であると示すからだ。



「ほう、そんなやつらだったのでありますか・・・・この鎧とかを返却する義務は生じるでありますか?」

「一応、盗賊の所持品は討伐した人に所有権が渡るのですが・・・その盗賊に奪われた者には貴族が招集していた物があるそうで、出来れば返却してほしいと望むような品もあるはずです。その鎧はどうなのかはわかりませんが・・・」

「なるほど、ではこの鎧をギルドに預けて調べてもらうことは可能でありますかね」

「はい、可能です」


 と、サクラがいきなり鎧を脱いだ。


「よっと」


 兜の方を脱ぎ据えると・・・・その容姿がやっと確認できた。



 髪の毛はポニーテールでまとめられ、色は金。瞳は青と結構きれいな顔立ちでもある。


 鎧も脱ぎ、そのスタイルは・・・・・でかい。



 何処がとは言わないけど、ハクロたちよりも大きいような気がする。それでいて腰・・・・馬の部分との接合部はほそく、ぼんきゅっていう感じだ。下半身が馬なのでその下の部分は言えないのがちょっと残念。



 鎧を脱ぎ捨てたらかなりの美人な人が出てきたので、一瞬ギルド内の時が止まる。



 だが、この時全員の心はひとつであった。


((((しゃべり方はちょっと変なのに、中身は美人かよ!!))))


 と、残念美人の再来を全員感じ取ったのであった。なお、最初はハクロの方である。


「今何かひどく失礼な事を思いませんでしたか?」

「いやいやいや」


 これっぽちも考えていませんよ。ええ、まったくですってば。


何処か残念な人が多いのは、この作品の特徴でもある。

容姿は良くても、その中身が残念な人は多いのだ。

逆もあるのだけどね。

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