ギルドですよ
体調不良・・・・けど書くのがやめられない
・・・・やっとギルドが再開したという知らせを聞き、レイたちは冒険者登録をするためにギルドへと向かった。
「ギルドってこっちであっているっけ」
「はい、地図を見てもあってますよ」
「そもそも再開するまでにしまっているギルドを何度か位置を確認しに行っています」
学園の授業は今日の時間割だと午後から無くなっているので、今日が登録しに行くいい機会である。
休日に行くのもいいけど、やっぱり早く登録したいからね。待っていたんだこの時を・・・・。
都市ベタリアンのギルドは、3階建てほどの大きなビルのような建物であった。
「お、開いてる開いてる」
中に入ると、結構人が多くいて、あちこちで話していたりしてにぎやかである。
鎧を着たおっさん、大斧を見せ合って自慢しあう者たち、作戦か何かを練っている人などと結構バラバラである。
この人たちみんな冒険者かな・・・・?
そう思いながら、レイたちは受付の方へ歩むのであった。
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SIDEギルドのとある受付嬢
「ふー、今日もなかなか満員御礼ね」
「腹下していたけど何とか全員復帰したのん」
ギルドの受付では、花形でもある受付嬢たちが休憩中におしゃべりを楽しんでいた。
つい最近、このギルドの職員全員が食中毒になるという珍事件が起きて、今日やっと営業再開したのである。
原因は、職員が発注していた弁当がまさかの賞味期限切れの不良品だったようで、関わっていた業者たちは冒険者たちの中でも受付嬢たちに恋慕している者達が成敗していた。
こういう時に冒険者と仲良くなっておくことは、ギルドとしては重要であり、いざとなった時に動いてくれやすいものでもある。
そのため、ギルドの受付嬢は容姿ができるだけいい人が多いが、その分能力も重要視されているので頭の軽いような人とかはいなかった。
「あ、また誰か入ってきた・・・・・ん?」
ギルドの扉は開閉時に受付の方ですぐにわかるようになっており、誰かがギルドに入ってきたことが分かった。
扉の方向を見た受付嬢たちは、その入ってきた者たちを見て・・・・しばし固まった。
青年と言うような男の子が歩いてきているのはまだいい。見た目も一応整っているようだし悪くはない。
だが、その後ろをついてきている者達が問題であった。
一瞬物凄い美女のようだけど、よく見れば下半身の方が蜘蛛、もしくは木の椅子に座ってその根元をうねうねと動かしながら歩く者たちである。
・・・・都市ベタリアンに住む者たちならば知っている。見たことがなくても話に聞いたことがある。
美しいアラクネと、恵みをもたらすプリンセスドリアードを従える魔物使いが学園にいると。
そして、その目の前を歩いてきている其の2体は確実にそのモンスターたちであった。
最近この都市にやってきた人たちでも、学園祭のときに潜り込んでみていた人たちでもつい見てしまうようなその美貌に対して、受付嬢たちは自身の美しさに対するプライドが砕かれたような音がした。
ただ流石にここはプロ根性で精神的に持ちこたえ、新規登録専用の受付に立っている受付嬢はその美貌を持つ使い魔たちを至近距離で見る羽目になったのであった。
パリーン!って砕けた感じ。
ギルドの受付もそれなりに自信の美しさを自覚しているだけに、撃沈された。




