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拡張工事

まだまだ安定しにくいなぁ・・・・

「・・・喫茶店の拡張工事か」

「5日間ほどかかるようですよね」

「結構長い・・・のかな?」


 寮内にあるお知らせ版をみて、レイたちは思わずつぶやいた。


 学園の寮では一応予定とかが見やすいようにお知らせ版というものが存在していた。



 行事予定や突然の授業の休業などと言ったお知らせが張り出され、今日の予定などを分かりやすく書かれているので誰もがよく利用するのである。



 そんな中、今日俺たちは学園内の喫茶店の拡張工事のためのお休みの連絡を見つけた。



 バイトをしているのだが、ハクロたちも一緒に働くせいか学園を問わずに人気があるようでいつも満員になってしまう。


 そのため、ようやく拡張工事ができるだけの予算を喫茶店が貯め終えて、拡張工事に踏み切ったのである。


 一応稼ぐだけ稼いで、ある程度が学園側に利益を引かれるから、その残り分を蓄えていった喫茶店のマスターの手腕もすごいような気がする。


 そういえば、喫茶店のマスターはなんかバーとかでカクテルを黙って振る姿が似合いそうなバーテンダーみたいな人である。


 一応、どこかの授業の担当教員らしいけど・・・・あんな人いたっけみたいな認識が皆にあった。


 影の薄さが玉にキズな、良い人だけどやっぱりどこか残念な人なのである。




・・・・よくよく考えたら、本当に知っている人って完璧な人がいないよな。


 この世は全てどこかが抜けている人だけなような気がする。それも世の摂理か。



 いや抜けているどころかもうボロボロと落ちているやつもいるだろうが。


 誰とは言わないが、今は学園にいない2人と言えばいいだろう。




「5日間のバイト休みになるのかな」

「あ、バイトの人は有給って書いてますよこれ」

「ホワイトな待遇です」


 ・・・・改修工事にも費用が掛かるけど、それでもバイトの人達にきちんとその日働く予定だった分の給与を与えてくれる喫茶店の職場、現代のブラック企業も見習えと言いたくなるような気がしてきた。



 まあ、有給休暇のようなものだけど、学業に励むか魔法に励むぐらいしかないな。


「禁書庫にあった魔法の本とかに掲載されている魔法とかを試す時間が増えたという認識でいいのかな」

「結構やばめの物もありましたけどね」

「くだらないものもね。相手をボンバーにする魔法とか・・」


 それって爆弾をだすのアフロにするのかよくわからないんだよな・・・・・。もうちょっと詳しい説明があったほうがいいなと思ったやつである。




喫茶店の改修工事のおかげて、余分な時間ができてその分魔法の研究にも費やすことができるのであった。


 しかし、どのぐらい広くなるのかな?



魔物使いがメインだけど、魔法もきちんと研鑽するのです

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