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学園へ戻ろう

本日2話目

 翌日、学園に向けてレイたちは馬車に乗って向か・・・


「いや待てよ、ハクロたちに乗ったほうが早いのでは?」

「え?」

「・・・・ああ、森でやったあれですか」


 ふとつぶやいた言葉に、ハクロは首を傾げ、カトレアは察したようである。


 


 そう、地面を俺の魔法で凍らせて、その上をハクロたちで滑って・・・スケートのように進んでいくという方法だ。


 あれは速かった・・・けど、坂とか途中にあったら使えないかな。


 その時は普通に歩けばいいけど、そういうところを狙って盗賊とか出てこられても困るな・・・




 仕方がなく、俺達は馬車で学園に戻ることにした。


 だけど、この方法ならもっと高速で移動できそうだし、後で改善方法を考えますかね。


・・なお、カトレアは馬車の上に根をはっている。ハクロは並走すればいいけど、カトレアはそうもいかないのでちょっと目立つけどこうしてもらうしかなかったんだよね。


 あ、バイクのサイドカーみたいに馬車にそれを付けて乗ってもらうとかすればいいのでは?


 でも引く馬の方に負担がかかるなぁ・・・・カトレアが屋根に乗っているこの状況も充分負担がかかるだろうけど。


 そのため、馬のパワー不足を補うためにハクロが糸でけん引して何とか進み始めた。


 

「先に言って置きますけどレイ様、女性に体重を聞くのはだめですからね」


 ・・・まだ口にも出していないし、心にも思っていなかったことをハクロに先取りされた。


 いや、そう感じるってことは思っていたのか?



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SIDEバルト&ザッハ


「ぐはぁ・・・・ザッハよ・・あとどのぐらい宿題が残っているんだ・・」

「あと・・・・まだまだあるぞ・・・がくっ」


 レイたちが学園に向かっている頃、学園がある都市ベタリアンの貴族街にある屋敷の一つでバルトとザッハは息も絶え絶えな状況であった。


 夏休みの間中補習があり、その上終わった後に遊びほうけたものだから当然のごとく、山のようにある宿題は健在であった。


 そして、彼らは夏休み終了前に思い出してやり始めたのだが、流石に量が多すぎて、自業自得ではあったのだがまだ終わっていなかった。


 金を払って宿題をやってもらう人を雇うという手段も使えそうなものだが、ここは流石に思いつくほどの頭はなかったようである。


 レイに決闘を挑む際にズルをする程度の頭はあったのだが、そこは安定の大馬鹿であった。


 


 また、この学園の夏休みの宿題だが、決められた日時に提出できなければそれなりの罰がある。


 そして、毎年留年している彼らはすでにそのバツがどのようなものかを身に染みてわかっているはずだが、それでも彼らはやはりできずに例年通りの結末を迎えることになる・・・・・

・・・なんでだろう。このバルトとザッハの二人をいじるのがかなり楽しいような気がする。

一応傲慢でバカで、あほで、人を見下す野郎だけど、そういうキャラに限って結構扱いやすいな。

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