昨夜はお楽しみでしたね
本日4話目!!
自分達だけならいいけど、他の人に見られたら恥ずかしい事って結構世の中あるんだよなぁ・・・
・・・・レイとハクロが目覚めると、いつの間にか日が昇っていたのか窓から日が入り込んで、明るくなっていた。
「おはよう・・・・ハクロ」
「はい、おはようございますレイ様」
互いの姿を見れば、昨日の混じり合いの姿のままである。
急いで衣服に着替えて、朝食の場に来たのだが・・・・・・
朝食をとるのは王城の中にある食堂であり、一応客人のような扱いを受けているようなので自由にすることはできた。
ただ、先ほどからなんというか・・・・・すでに起きていた皆の笑みが生暖かい。
昨夜の行動を見ていたのだろうかと思える感じで・・・・・
「マイロード、おはようございます・・・そしてどうでしたか?」
「昨夜はお楽しみのようでありましたねぇ」
『・・・・密かに盛り上がる歌を流した方が良かったかなー?』
「すごかったッシャね!」
「ばっちり見たなのん!」
《記録し、保存いたしました。他の方々との時に参考になるかト》
「「・・・ゔぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」」
羞恥心で叫ぶと共に、レイとハクロは確信した。
間違いなく、皆昨夜の行為を覗き見しているのだと。
「おお、おはようレイ殿・・・・・・・と言いたいが、何があった?」
「すいません・・・・聞かないでください」
「やるのはいいんですけど、見られていたと思うと恥ずかしいんですよ・・・・・」
事後報告ができたようで、互いに情報交換のために謁見室へとレイたちは入ったのだが、レイとハクロの赤面している様子に、思わずガウン国王は尋ねてしまうのであった。
・・・・そしてまたその様子から状況をきちんと理解できる能力のあったガウン国王は悟り、レイとハクロは国王からも生暖かい目で見られたのは言うまでもない。
恥ずかしい・・・・穴があったら地下深くまで潜りたい。
そうレイとハクロは思ったのであった。
そして互いの情報を交換し終え、事の顛末をレイたちは知ることができた。
まず、貴族家の娘まで攫われた事件の犯人はあの公爵家前当主だったのは確定。
捉えられていた娘たちは皆生きてはいたが、心に深い傷を負ったために修道院に入るなどして心を癒すようであり、仕事ができるのであればその仕事に復帰する者もいるらしい。
そして、その前当主・・・レイたちの中では汚物と決定している人物だが、レイが超圧縮をして塊になって生きながらえているだけでも十分な処罰になるのだが、正式に死刑に決まった。
「何しろ他の公爵家や伯爵家、男爵家などの未来あふれる娘たちが汚されたこともあって、そう簡単に収拾がつかないのだ。そこで、一旦死刑という事にして、この責任としてその公爵家はつぶして、他の被害に遭った者たちで公平に分け与えていくことになった」
それでも足りないようなものなので、国からも補償金を出すことになっているらしい。
「一応現在の当主もいたが・・・・・自身の前の方がやらかしたことを聞き、貴族籍返上までするほどの潔いモノであった」
あの汚物とはかけ離れたできた人のようである。
「そして今回の依頼・・・我が娘の護衛であるが、その元々の根源がこうして捕えられたいま、正式に依頼達成を確認。そしてうら若き乙女たちを攫いし者を捕らえた功績も上乗せして達成報酬につけよう。話は異常だ」
情報交換も終わり、レイたちは帰路につくことになった。
これからもできるだけ王家とは良好関係でいてほしいという言葉ももらったので、その方針は決めておくことにした。
「にしても・・・・・結局あの汚物にまとわりついていたのは何だったんだろうか」
それが今回最大の謎である。
聞けば、あの汚物だが隠居した後はおとなしく屋敷にこもっていたようで、たまに娼館に出かける程度だったそうな。
だが、捕らえた使用人たちの話によると、あの触手がチラ見できた時から汚物らしくおかしく奈多つぉうなのである。
「なんかあの時・・・・誰かにもらったような発言をしていたけど、これってあの愚王の時と似ているよな」
「ええ、確かそうでしたよね」
もし、そのもらった何かであのような変化になったのだとすれば・・・・そして、それによって持っていた欲望が族服されたのだとしたら辻褄は合う。
だれが何の目的で行っている効果はまだ何もわからない。
けれども、放っておくことはできないので、また来た時に備えようかとレイたちは思うのであった。
・・・なお、ルンべルドンまでは数日かかる。
そのため野宿もするのだが・・・・・・王城の客室の寝床での交わりを見ていたせいか、サクラやカトレアなど他の使い魔たちが性的な意味でレイに襲ってきたのであった。
ワゼ?もう先に帰ったよあのスーパーメイド。
ハクロとレイの行為を見て、自然と皆レイに捧げていくわけだけど、ルンべルドンの自宅につくまでレイの体力が持つかな?
というか、自宅についても結局逃れられないような・・・・・・
作者の他の掲載している作品の誰かと同じようなものを感じるような気がした。




