嫌な予感
短めかも
・・・首都ヴァルガスへとレイたちは再びたどり着いた。
以前の指名依頼報告から時間もそこまで経っていないので、久し振りと言えない微妙な雰囲気である。
ただ、その道中で聞いた首都での噂の性か、街中を歩く人に女性が少ないようであった。
「なんというか殺伐しているな・・」
むさくるしさがアップしているようで、ハクロたちへの視線も多く感じられる。
主に怨嗟とか嫉妬とか、胸部へとか。
「若い女性が攫われているという噂がありますからね。親からしてみれば今の時期は出したくないのでしょう」
「というか、女性自身にとっても悪い噂」
「こういう時はさっさと離れたほうがいいでありますからな・・・」
大勢の視線を感じながらもレイたちは王城へ向かう。
・・・・だが、その視線の中に明らかに異質なものが混じっていたことに気がつくことはなかった。
王城へたどり着き、門番に話すとこれまたあっさりとレイたちを通してくれた。
先日ココを利用したのもあるし、今回の指名依頼の件であらかじめガウン国王が伝えていたのだろう。
「2度目だけど、こうも簡単に通してくれると警備大丈夫かと言いたくなるな」
「そのあたりは大丈夫じゃないですかね?」
「結構腕が経つ者たちが守っているようでありますしね」
そのまま先日も入ったことのある謁見室に入ると、ガウン国王が待っていた。
「おお、よく来たなレイたちよ」
「お久し振り・・・でいいんですかねガウン国王陛下」
ついこの間来たことがあったばかりなので、最初の言葉をレイは思いつかないのであった。
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SIDE???
・・・・レイたちが首都内に入ってすぐの時であった。
「ほぅ?また美女が集まったか」
首都ヴァルガスにある屋敷の一つ・・・・そこの地下の深くで新たに入ってきた者たちを感じ取る者が居た。
その者は感じた者たちを自身の欲望のために狙い、品定めをしてくその様子は不気味なモノであった。
そして、感じた者の中の一人に狙いを定め、どのタイミングで行動を起こすか考える。
相手がどれだけの力を持っていようが、自分から逃れることはできない。
その考えも持って・・・・・その者は、動き始めるのであった。
己の欲望を満たすために、何もかもすべてが自分に屈服してひれ伏すと思って・・・・・・
・・・シリアスへGO。




