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魔物使いでチート野郎!!  作者: 志位斗 茂家波
面倒ごとはやってくる
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ルンべルドンの大混乱

混乱というよりも襲撃の方が正しいのだろうか?

ドガァァァァァァン!!


「「「「『「「!?」」』」」」」


 迷宮都市(ダンジョンシティー)ルンべルドンにレイたちが帰宅したその翌日、まだ日も登らぬ早朝に突如として物凄い爆発音が響きわたり、驚きのあまり都市中の人達は目を覚ました。


「なんだなんだ!?」

「都市の外壁のところから聞こえたぞ!!」

「またベスタリーニァ王国軍のせいか!?」


 外へ慌てて出ると、驚いて目を覚ました人たちがその状況の把握のために動いていた。




「・・・親様、嫌な予感的中したかもなのん」


 ぽつりとセラフィムが漏らした言葉に、皆いやな予感を同様に覚えた。


 急いで寝巻からいつもの服へと皆着替えて、情報収集のためにレイたちはギルドの方へ向かった。


「何が起きているんだ!!」

「なんかやばい奴がいるらしい!!」

「壁に亀裂が入っているぞ!!」


 ギルド内では、この突如として起きた爆音について情報を求める人が多く押しかけてきており、様々な情報や噂、罵声などが飛び交っていた。


 

ズゥゥゥン!!ドガァァァァァァン!!


 そうこうしている間にも、謎の爆発音やラが都市中に響き渡たる。



「何が起きているんだ・・・・?」

「見に行ってみましょう」

 

 このままギルドにいても、情報が混線しているようなので、正確なものを得ることはできない。


 ならば直接自分たちで見に行ったほうがいいと判断し、レイたちはその爆音やらが飛んできた方向へ向かって駆けだした・・・・その時であった。



 ズガァァァァァァァァァアン!!


「どわぁぁぁ!?」

「壁が壊れた音がしたぞ!?」


 突如として地面が揺れ、身体が皆よろめく。



「ぎゃぁぁぁぁ!?なんじゃあの化け物はぁぁぁ!!」


 悲鳴が聞こえ、その方向へ皆が向くと・・・・そこには思いもかけないような者が居た。



 まだ距離としては遠いが、それでも巨大なのが分かるほどの大きさ。


 あちこちから触手のような物を伸ばし、全身がどす黒く変容・・・・いや、赤くもあるので血の色をした化け物がそこにいた。


 例えで言うならば、もの〇け姫のタ〇リ神のような容姿と言った方が良いのだろいうか?



「何だありゃ!?」

「モンスターですか!?」

「キモイであります!!」


 ルンべルドン内部に入って来たその化け物は、一直線に建物や人を薙ぎ払いながら進んでいく。


 都市そのものを狙っているわけでもないようだが・・・・それでも化け物が通り過ぎた後は、まるで竜巻の被害に遭ったかのような悲惨な状態となっていた。


「あの化け物・・・目的があるのか?」

「あ、曲がりましたね」

「・・・あの方向は迷宮(ダンジョン)がある場所では?」


 あれよあれよという間にも、化け物は進み・・・・この都市の迷宮(ダンジョン)の入り口に入り込み、そのまま奥の方ヘ進んでいった・・・・・。








「現在正体不明の化け物は迷宮(ダンジョン)の攻略中のようです!!」

「いまだに迷宮(ダンジョン)内部にいる冒険者たちには避難を呼びかけてください!!」

「収拾がつくまで、迷宮(ダンジョン)は封鎖です!!」


 迷宮(ダンジョン)近くの第1ギルドでは、もはや多忙とも言えるような情報の混乱が起きていた。


 突如としてあらわれ、迷宮(ダンジョン)に入り込んだ化け物の正体は未だに掴めず、このままでは現時点で迷宮(ダンジョン)内部にいる冒険者たちの安否の保証ができないので一時的な封鎖へと追われた。


「なんかすごい大ごとになってますね・・・」

「いきなり城壁が壊されるわ、建物が倒壊されるわ、迷宮(ダンジョン)に潜り込まれるわで色々と収拾がつかない状況だからな」



朝っぱらからの大混戦だが、レイたちにとっては手出しが出来な、


「Aランク冒険者魔物使いのレイさんとその使い魔の皆さん!!ギルドマスターがお呼びです!!」


 レイたちの姿を見かけた受付の一人が、レイたちに向かってそう呼び掛けた。


 明らかに面倒ごとの予感がしつつも、しょうがないのでレイたちはギルドマスターがいる執務室へと向かうのであった。




明らかにその謎の化け物についてだろうなと考えられる。

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