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魔物使いでチート野郎!!  作者: 志位斗 茂家波
面倒ごとはやってくる
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久し振りの帰宅

本日2話目!!

SIDEレイ


「帰って来たぁぁぁ!!」


 首都から出発して時間をかけ、ようやくレイたちは迷宮都市(ダンジョンシティー)ルンべルドンにある自宅の屋敷へと帰宅していた。



 指名依頼達成報酬はすでに受け取っており、しばらくは休んでも充分なほどの額をもらえているのだ。


「2,3日ほどは休息日として、そのあとから頑張って冒険者業を続けるとして、今はこの休みを楽しむぞ!!」

「「「『「「了解!!」」』」」」


 レイの指示に従い、ハクロたちもしばらく休日を楽しむことにした。




 指名依頼にかかった時間を考慮すれば短い休みかもしれないが・・・・怠け癖とかなく、その程度の休日でもしっかり休めるのだ。


 というか、休みすぎたら逆に落ち着かなくなる可能性もあるんだよね・・・・



 何しろ皆依頼とかできちんと身体を動かしているし、いざ落ち着こうとしたら落ち着きにくくなっていそうだからね。


 読書とかで落ち着くのならいいけど、皆結構動きそうだな・・・・




「・・・ん?」


 と、レイが考えているとふとセラフィムが遠くの方を見つめた。


「どうかしたかセラフィム?」

「親様・・・・何かこう嫌なモノが近づいて来たかのようなものを察知したような気がするなのん」

「嫌なモノ?」

「そんなものは感じられぬでありますな」


 他の皆も首をかしげたが、セラフィムだけはまるで何かを感じとっているようであった。


「うーん、セラフィムだけが感じ取れているとなると・・・・何かあるのか?」

「人工生命体ですし、私たちと感覚が違うところがあってもおかしくはないですからね」



 セラフィムは翼が生えた少女であり、人間でもモンスターでもないような不思議な人工生命体である。


 そんな彼女にはまだわかっていないことも多く、もしかしたら人一倍勘が鋭い能力があるのではないだろうかとレイは思えた。


 その為、一応念のために皆の装備等を手入れしておくことを忘れずに、有事の際にすぐに動けるように準備をしておくのであった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

SIDEストラクト王国軍





「・・・・もうすぐベスタリーニァ王国の首都へ入るぞ!!」


 ベスタリーニァ王国の首都近くに作られたストラクト王国軍の野営地にて、兵士たち全体にそのような報告がされた。


「ようやく王城までたどり着くのか」

「思った以上に戦況は楽だったな」

「統制ガタガタ、兵士は弱い、途中から降伏ばかり・・・・よくこんなんで戦争を仕掛けようとしてきたよな」

「この戦争が終われば、俺故郷に戻って彼女に告白する予定なんだよね」

「お前彼女いたのかよ!?」

「さっさと終わらせて無事で帰ろう!!」


 兵士たちの士気は高く、このまま首都へ攻め落とせるかという勢いがあったその時であった。




「ん?前方の方様子がおかしくないか?」

「真っ黒な煙が・・・・まさか暴動でも起きたのか!?」


 すぐさま見えてきた異変に、兵士たちは気がついた。


 前方、これから攻め込もうとした首都のあたりには真っ黒な黒煙が立ち上り、何かやばいことが起きているのだと全員は理解した。


 この国の状況から、ついに暴動が起きたのかと思っていたのだが・・・・・事実はそれとは違っていたようだ。


「前方から正体不明のモンスターです!!」

「何だとぅ!?」


 物凄い速さでストラクト王国軍へ迫ってきた者に気がついたものが報告したが、その時にはすでにその正体不明のモンスターのような物は兵士たちの目の前へと迫っていた。








・・・・・・数時間後、戦場では兵士たちが互いに倒れた仲間の救護にあたっていた。


「何だったんだの化け物は」

「わき目も降らずに、一直線で王国の方へ向かいやがった・・・」

「急いで王国へ伝達しろ!!もしかしたらそのまま国に被害を出すかもしれん!!」


 あたりに散らばった味方の肉片もなんとか遺体の原形をとどめて家族の元へ帰すために回収作業も行われながら、急いでその伝達は国へ流される。


 そして、あの化け物が出てきた首都の方へ斥候の役目を持つ者が見に行くと、首都内は廃墟と化していた。


 まるで、自身の力を試したかのように暴れまくったような跡地であり、首都にあった王城は見るも無残な状態にまで破壊され・・・・・いや、内部から何かが飛び出したかのように、崩壊していたのであった。





 

・・・その化け物のイメージとしてはなんとなく某タタ〇神のような感じですかね?

書いていてどうしてもそのイメージになってしまって・・・・・

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