首都へ向けて
短め
現実が少々忙しい
指名依頼をこなしたので、そのことをレイたちは指名してきた依頼主・・・・このストラクト王国の首都ヴァルガスのストラクト城にいるはずのガウン国王の下へと向かうことにした。
ギルドマスターに頼み、あらかじめ国王の方へ謁見の予約を入れてもらったので、その時までに間に合えばいい話であるが、予定より早く着きそうである。
それと、そこに向かうまでに必要なものは、首都までの食料や・・・・・
「あと、今回の依頼内容にあった調査結果というか、調査物そのものであるセラフィムも一緒にだな」
「わかっているなのん!」
元気よく背中の羽を羽ばたかせるセラフィム。
昨日の今日で、すでにファンクラブができ始めているらしい。
なんでも唯一の純粋清楚系であるからだとか・・・・・清楚系?
ハクロもそのカテゴリーに入りそうなものだが、胸囲において差があるためそこの部分で部類分けされているようなのは黙っておこうとレイは思うのであった。
首都へ向けて移動するのだが、その際に・・・・
「ベタリアン経由になるな・・・・」
地図を見て進路を確かめるけど、以前過ごしていた都市ベタリアンを経由するのが分かる。
この都市にある学園で学び、冒険者となり、そして今がある。
そう考えると懐かしくも思えるのだ。
「ユリとセラフィム加入前でしたよね」
「そうなるッシャね。まだ行ったことがないッシャ」
「面白そうなのん」
ハクロ、カトレア、サクラ、アイラは迷宮都市に来る前に使い魔になっているので、ベタリアンへ初めて訪れるのはユリとセラフィムだけである。
そう考えると、あのベタリアンを離れてどれぐらいたったのかという実感も湧くような気がした。
「とりあえず、指名依頼完全達成のためにもさっさとガウン国王の下へ向かおうか」
依頼主のところへ報告し、達成をきちんと確認してもらう。
そうしないとこの指名依頼は完全達成にならないからね。
レイたちは依頼完全達成のためにも先を急ぐのであった・・・・・・
進めや進め
首都へ向けて、国王の下へ
・・・・そういえばベタリアンと言えばファンクラブもまだいるのかね?




