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魔物使いでチート野郎!!  作者: 志位斗 茂家波
面倒ごとはやってくる
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禁忌に触れて

本日2話目

今一つ盛り上がりに欠ける。挿絵とかを書いてみたらいいのかな。

・・・・というわけで、


「禁忌の人工生命体作成をここでやってしまおう!!」

「いいんですかね?」

「まあいいんじゃないでありますかね。材料は集められているようでありますし、ここで研究成果を奪い、なおかつ見せつけてから逃亡すればそれこそとんでもないダメージをこの国に与えられるでありますしな」


 せっかく材料もそろっているので、ここでこの際人工生命体作成をレイたちは行うことにした。


 禁忌とも言われる生命の人為的な創造になるけど、まあそのあたりは偶然やってしまったとか言えばいいだろうし、こちらの自己判断に任せるみたいな依頼内容をあやふやに解釈すればいい。


「それに、最初から望まれても兵器としてであり、その命として望まれるわけじゃないのがかわいそうだからね・・・」



 だったらいっそ、レイたちで引き取ってしまおうと考えたのである。


 何がどのようにして生まれるのかまではいまいちわかっていないようだけど、なんにせよ自分たちのところへもらったほうが良さそうだしな。


「何が生まれたとしても、責任は俺がとる」

「レイ様の決定に従いますよ」

「以下同じ」


 ・・・・ハクロたちも文句はないし、ここで人工生命体とやらの作成をすることにした。


 またあの愚王がいつこの部屋に来るのかがわからないので警戒しつつ、作成に取り掛かる。


 やり方はこの研究書類の中にしっかり記載されているし、材料を除けばかなり簡単な作り方だ。


 まずは、この核となるべきものがある装置の材料投入口とやらに材料をぶち込んでいく。


「木炭、硫黄、石鹸、貴金属・・・・どれも品質が高いですよね」

「この材料を買う金を他に回せばまだましだと思うけどな・・・・」


 莫大な金額が投資されているようで、本当に何を考えているんだとツッコミを入れたい。


 材料を投下すると、その装置の中でいろいろ行われて、核が入っている容器の中にドロドロになったモノが投入され、白く濁った。


「あとは・・・この魔石を投下する口じゃなくて、魔力の方の投入口へ触れて流せばいいのかな」


 なんか棒みたいなものが生えているけど、この棒が魔力を吸収して核の中へ流し込むらしい。


「一度触れれば必要量だけ魔力が流れていくようですが・・・・大丈夫ですかね?」


 ハクロが不安げな顔をしたけど、多分大丈夫だろうと俺は思う。


 ・・・・・魔力切れになりそうになったら、魔力回復薬(マジックポーション)を飲んでみようかな。頑張ればたぶん行けるだろうけど、念には念を入れる。


「でも、投入する魔力の質によって生まれる人工生命体が変わるらしいという予測が出ているでありますな」

『何が生まれるのかなー?』

「その正体は不明ッシャね」

「そこが問題だよな・・・本当に何が生まれるのやら」


 というか、人型になりそうなのはこれまでの経験上なんとなく予想できる。


 できれば癒し系が欲しいが・・・・・ふわふわのもっこもこなヒヨコとかできないかな?もしくは可愛らしい犬や猫の人工生命体ができてほしいところである。


 でも、これの元々の設計は兵器化するモノであり、かなりの力を持った何かになるのは目に見えているんだよな・・・



 とにもかくにも、魔力を注入する。


「触れてみて・・・・・・おおおおぅ!?」


 魔力を投入するという棒に触れると、なんか一気に体の力が抜けた。


 一瞬にして一気に魔力を抜かれたけど・・・・うん、なんというかな。


「一瞬過ぎたけど、身体の力が抜け大概は平気なんだが・・・」

「魔力切れですかね。でも、なんかあっさりしすぎて拍子抜けですよ・・・」


 もう少しこう、「ぐあぁぁぁぁ!!」とか「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!」みたいに叫ぶかのような感じになってしまうかと心構えていたぶん、物凄く拍子抜けである。


 

と、魔力の重点が完了したのか、核とどろどろの何かが入っていたよう気が赤く染まった。


「これであとは電気的刺激を加えるだけで誕生と書いてある」

「電気的刺激・・・雷とかですよね」


 だとすれば・・・こういうのにうってつけの雷の魔法でも撃ってみようか。





「レイ様、あのでっぱり部分に流せばいいようですよ」

「よーく狙っての・・・・『サンダーランス』!!」


 魔力回復薬(マジックポーション)を飲んで回復して、雷の槍を魔法で撃つ。


 正直言ってかなりまずい味だったけど・・・・・まあ回復できたから良しとしよう。



 そのまま雷の矢は、電気を取り入れる部分に直撃し、電流が流れて人工生命体を生みだす装置に流れ、核とやらに刺激がながれる。


 なんか狂気の科学者マッドサイエンティストになった気分である。




 そして・・・・・



「お?なんか変化が出始めた」


 電撃が容器内に流れてすぐに、核とやらの周囲にどろどろの材料が融解したモノがまとわりはじめ、次第に形をとっていく。


 次第に形ははっきりとしていって・・・・細部から細かく出来始めていく。


 手、足、指の先の爪、翼のような何か・・・・・ん?翼?



「これ何ができているんだ?」


 人のような形状へ変化してはいるけど・・・・・こう、人ではないような。


「翼が生えた人の形状に・・・ってこの感じ女性ですよ!」

「マイロードお許しを!!」


 ぶすっ


「痛ったぁぁぁぁぁ!!目潰しはまじでだめだってぇぇぇぇl!!」


 カトレアが素早く目つぶしを仕掛けてきた。


 どうやらできたのは、人間の女性に翼が付いたようなものだったらしい・・・・・そんでもって、裸体だったからあわてすぎて目をつぶされた。


 某大佐のように悶えつつも、ハクロたちの声で状況を把握していく。


・・・・そして、出来上がったのは一つの人工生命体であった。


 まだ姿見えないけどね。目つぶしダメ絶対。

・・・生まれたのは、人工生命体であり、レイの魔力によって生み出されたもの。

ベスタリーニァ王国の禁忌研究の中身をいただくことにしたけど、何を生みだしたのであろうか?

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