表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔物使いでチート野郎!!  作者: 志位斗 茂家波
ルンベルドン生活
107/154

依頼内容と納得

バリドスゲーフの口調は、なんとなく田舎モドキな話し方です。

モドキって多いなぁ・・・・

 なんとなく厄介だとでもいうかのように、バリドスゲーフさんは語りだした。



「・・・おめぇさん、いやレイというんだったな。モンスターについてどのぐらい詳しぃんだ?」

「えっと・・・・そこそこですかね」


 いきなりそんなことを言われても、そのぐらいにしかわかっていないんだよね。


 ハクロたちの方が覚えているだろうし、せいぜい種族名程度かな。



「それじゃぁ、『サキュバス』というのぉはわかるか?」

「あ、それなら結構簡単にわかりますよ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「サキュバス」

別名「淫魔」や「夢魔」と呼ばれるモンスター。

出会ったが最後、徹底的に精力を物理的にもしくは夢で絞られて干からびさせられてしまうといういろいろな意味で恐ろしいという代表格である。

「インキュバス」という対を成す者が居るが、全くの別物で、同個体という事ではない。

基本的に男性のみを襲い、女性に興味を持つのは1割にも満たない。

討伐するには女性の手がないとできない難しいモンスターなのである。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「・・・って、そんな話をするってことは」

「んだ、そいつがこの迷宮(ダンジョン)ででたのだべ」


 ・・・・うわぁ、超厄介な相手だよ。


 男なら問答無用で襲い掛かり、男性冒険者の方が多いので討伐しにくいという厄介性を持つ。



 それがこの迷宮(ダンジョン)で出現したとなると・・・・それこそかなりヤバイだろう。


 干からびて使い物にならなくなった冒険者であふれ、様々な問題ごとが起きるのが目に見えているぞ。



「もしかして、そいつの討伐をやってほしいと」

「正解だぁ。今ここに訪れるのは男性冒険者ばかりで、討伐どころか返り討ちに遭うやつしかいねぇべ。んだども、レイ、おめぇさんの使い魔ならおなごしかおらぬし、彼女達なら可能じゃねぇか?」

「私達がですか?」

「サキュバス・・・一応、実体はあるので物理攻撃は可能」

「なるほど・・・なんか納得いったでありますよ」

『私たちならそういうのは怖くないしねー』

「メスしかおらぬッシャしな」



 うん、ギルドマスターの指摘通り、俺の使い魔って全員性別はメス・・・・つまり、サキュバスの男を魅了するようなものは効果が全くない。


 それに、女性冒険者の数って男性よりも少ないし、討伐しようにもこの迷宮の15階層での問題点などとあるから、実力とかも必要だろう。



 そう考えると、なぜ俺達が指名されたのかがはっきりと分かった。


「でも、そう言う話なら迷宮(ダンジョン)じゃなくても、ギルドの方で話していただいてもよかったのでは・・」

「そうはいかん。これは秘密なのだぁが、どうもすでに魅了されて干からびたやつが出ているようで・・・・中には、こちらの動きを知るためにわざわざ聞き耳を手てて、討伐させないようにと考えるバカもおるのだべ」



 サキュバスは悪く言えば欲望を解放させてくれるモンスターであり、うまいこと討伐させずに、何とか付き合っていこうと考えるような輩が出るらしい。


 そして、いざ討伐の話を聞くとサキュバスに知らせて逃がすのだとか。


「だがぁ、サキュバスはそいつらの事を便利な道具だとしか思っておらん。だけれども、一度のめり込んでしまえばもう逃げられねぇ。不憫なのもあって、どうにか討伐してほしいんだべさ」


 そうバリドスゲーフさんはこぶしを握り締めながら言った。


 彼の友達もその魔の手にかかって、今では知らせに行く傀儡のようになっており、目を覚まさせようにもサキュバスを討伐させる以外にはないだろう。




 そこで、今のところサキュバスにやられてい無さそうで、なおかつ女性の知り合いが多そうな人を探した結果・・・・・俺に白羽の矢が当たったというわけだ。


「あたりまえですよ!!レイ様をそんな淫乱な人に近づけさせるわけないでしょ!!」

「ご主人の貞操、使い魔が守ります」

「くっくっくっく、そう言う輩こそ成敗が必要でありますな!!」

『水で洗い流してあげようかなー』

「全身の骨が悲鳴を上げるまで徹底的にするッシャ!!」


 全員気合いを入れてそう叫ぶ。


 でもね、ひとこと言わせてもらうなら・・・・ハクロたちもちょっと人を魅了させているからね?


 いや見た目的にも、サキュバスには勝ちそうだし。





 とりあえず、事情は聴いたのですぐにでも討伐に俺たちは向かうことにした。


 案内されるのは、21階層のわきの細道の方・・・・事前に偽情報をバリドスゲーフさんは流していて、そこに隠れるように誘導しているらしい。


 サキュバスって一応モンスターだけど・・・・使い魔にするつもりはないな。


 まだ害がなければ別によかったけど、どうもすでに影響が少しづつ出ているらしく、サキュバスの情報を隠ぺいする人まで出たようだからね。


 相当頭がさえているようだし、気を付けないとな。ハクロたちに頼むしかないけどね!


サキュバスって、今まで出したことあったかな?

ちょっとまあ出すのがためらわれるし、チャンスがあるならここで出してやろうと思ってね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ