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魔物使いでチート野郎!!  作者: 志位斗 茂家波
ルンベルドン生活
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高く売るか、所持すべきか

ちなみに、15階層の臭いを瓶詰めし、いざって時の不審者撃退用にも利用されているそうな。

どんなものだろうと、この世界の人は利用しているたくましさがある。

・・・16階層から帰還し、レイたちはギルドへ今回手に入れたモノを売るために向かった。



 とはいえ、どうも今の時刻は夕方であり、迷宮(ダンジョン)のすぐ横にある第1ギルドではすでに満員で足の踏み場もない。



 なので、離れた場所にある第2ギルドの方へと向かった。



「これが今回手に入れたものでして・・・」

「薬品箱、爆弾袋、謎の焼きたて肉ですね。鑑定のためにしばしお待ちください」


 買い取り用受付にて、手に入れた品々を提出し鑑定してもらう。


 迷宮(ダンジョン)内でモンスターをぶっ倒して手に入れた素材や魔石は即換金だけど、こっちの宝箱から手に入れた物とかは一旦鑑定してもらって決めるのだ。


 まあ、予想では金貨4~5枚はいけるかもしれない。



 と、鑑定が終了したようで品が戻って来た。


「お待たせいたしました。すべての品の鑑定が済みましたので結果を渡します」


 鑑定結果の内容が書かれた書類を読んでみる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・薬品箱(魔道具(マジックアイテム)で、レアな品質劣化を防ぐ効果があり)

「収納薬品」

超筋力(スーパーマッスル)増加薬(ブーストポーション)×2本

・特級回復薬(ポーション)×4本

爆裂アフロ化(芸術は爆発だ!)毛生え薬×1本

・硬化剤×2本

・特級魔力回復薬(マジックポーション)×5本

・進化のきっかけ薬×1本



魔道具(マジックアイテム)爆弾袋改


・最高級コカトリスキングの焼き鳥


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



・・・・うーん、薬品の方にツッコミがあるな。


 詳細を見る限り、というか薬品名が物語っている。


 ちなみに、この中で一番売却するとしたら高くなるのは「爆裂アフロ化(芸術は爆発だ!)毛生え薬」だとか。


 安心安全絶対の超強力毛生え薬で、今もなお実現が不可能と言われる完全毛生え薬らしく、アフロになるそうだがそれでも頭が寂しい権力者の方が血涙を流してまで求める超・激レアな一品らしい。


 というか、肉が一番地味だった。トラップのあの濃さの分、肝心のこっちのインパクトのうすさが悲しい。


「『進化のきっかけ薬』は・・・モンスターの進化を促す効果があるのか」



 この世界のモンスターも、某電気鼠のゲームのように進化・・・いや、あれ変態だっけな?とにもかくにも成長して見た目が変化することがあるらしい。


 全体的なパワーアップにもなるようだけど、その進化というのがなかなか起きるものではない。



 ところが、この「進化のきっかけ薬」というのはその進化を超低確率で起こすというモノだとか。


 なので、魔物使いからしてみれば使い魔たちのパワーアップに求める逸品だそうだ。



・・・俺も魔物使いだし、これは欲しいかな。



 なので、今回ギルドの方に売却するのは「進化のきっかけ薬」と「最高級コカトリスキングの焼き鳥」以外の全部にした。


回復薬(ポーション)は回復魔法があるし、需要ない。肉は純粋に食べてみたいし、進化の方が気になるしね。


 あ、毛生え薬はもうギルドの方に売却したら速攻で目ざとく商人たちが逆に買い付けの方を争い始めた。


 よっぽど高額で売れるのだろうけど・・・・ああいう毛の話って確実に面倒ごとに巻き込まれるからな。さっさと手放したほうが正解である。


 いつの世も、寂しいところに対する面倒ごとは共通するのだよ。





 自宅に戻った後、とりあえず迷宮(ダンジョン)の16階到達のプチ祝いをすることにした、


「ついでだし、『進化のきっかけ薬』をさっそく使用してみたいな」

「でも、この薬品って飲んでから一晩寝て翌朝分かるような感じのようですね。すぐに出るというわけではないようです」


 時間をかけて、効果が出るタイプってことか。


 つまり、ここで飲んで一晩寝ないと結果はわからないし、そもそもこれで進化したとしても何になるのかは不明らしい。



「土地や気候、その他もろもろによってモンスターの進化も変わりますからね」


 代表的なのはスライム・・・・あれって意外と適応してあちこちで様々なものになるそうな。




「まあ、起きてからのお楽しみ・・・・つまりは変化がない可能性もあるけど、誰か飲んでみたい人―!」

「シャァァァァ!」


 皆が手を上げる前に、勢いよくユリが返事した。


 うん、まあ今回の突破の功労者でもあるしね。


 ハクロたちも特に文句はないそうなので、飲むのはユリに決まった。



「でもユリが飲んで、これで進化できたとしたら何になるんだ?」

「あー・・・パールスネークですし、光沢が増すとか?」

「縮むかも」

「まあ、面白そうなことにはなりそうでありますな」

『むしろ長く伸びそう・・・巨大化かもー』


 あ、その巨大化パターンは困る進化かな。今でさえ5~6メートルほどの全長だし、出来ればまともな感じがいい。


「でも、モンスターの進化として、最も影響を与えるのは周りの環境ですからね・・・案外、私たちのような感じになるのかもしれませんよ」

「ハクロのようなドジさで進化されるとちょっと・・・」

「そこじゃありませんよ!!ドジなのは認めますけど!!」

「認めるんでありますかい!!」



 とにもかくにも、とりあえず「進化きっかけ薬」をユリは飲み干した。


 手がないから舌でつかんで、器用にふたを開けてぐびっと行ったよ。ワイルドな飲み方だな。




・・・・そして、その晩は寝て明日の楽しみという事になる。


 何も進化しない可能性もあるし、ゲームとかでガチャをしてる感覚かもね。



・・・・まあ、どうなるかは読めそう。

「進化きっかけ薬」はあくまできっかけを起こすだけで、そこまで成長しているのかというような前提があったりもする。そこまで詳しくしていないのは、まあまだあやふやな部分がありますからね・・・・


そして、周囲の環境要因も進化に取り入れるという事は・・・・・・・

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