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どうやら親公認らしい

目を覚ましてゴミを出し、メールボックスを確認すると、S社の一次面接が通っていたことがわかった。よしよし、まあ好感触だったし当然だな。二次面接と三次面接で何を聞かれるかわからんから、新しい言語の初歩だけでも学んでおくか……いつまでもUnityだけに頼ってるわけにもいかないしな。






さて、今日はC社の一次面接だ。気合入れていくぞ。俺は髪を整え、面接会場に向かう。


S社と同じくらい、それは優しい面接であった。大企業は会社のイメージを大事にしているから、お祈りが前提の面接でもよくしてくれると聞いている。大企業、入りてぇ〜。




暇になったので、俺はヨウツーベを開く。世界最大の動画サイトだ。

俺は、200万を強奪した元カノのチャンネルにも登録している。登録人数の肥やしであった。まともに見たことはない。




土曜の昼間からお盛んなことで、配信をやっているようだ。しかも、やっているゲームはスキファイだ。926人が視聴中とある。まあまあかな。



どれ一つ荒らしてやろうかと対戦に凸ろうとすると、ブロックされているユーザーですという通知が出た。こいつの対戦相手に、俺はなれないらしい。お前この野郎なんでLINEはそのままなのにこっちは入念なんだよ。腹が立ったので、「ブス」とだけ一言コメントしてAlt +F4を押した。






15時から、シオリと約束しているので、もう慣れたようにインターフォンを押す。ちょっとテンションが上がってしまったので、羽織るジャケットの色を赤にしてみた。気分が良い…




「Oh,you are Rage right?huh,you look so nice as Shiori say... com,com.」


母親らしき人物が出てきてしまった上に、超高速の英語で捲し立てられて、その上好意的っぽい表情を浮かべているので三重で意味がわからないまま、その綺麗なブロンドヘアーの女性に背中を押されて部屋に入る。その、親御さん的にはいいんですか、この年の差カップルは。




「は、はい…えー、あいあむれおじ。あいぷれいびでおげーむうぃずゆあどーたー。べりーふぁん……」


母親らしき人物に、娘様とは大変よく遊ばせてもらっていますという意味の英語を伝える…が、あまりに拙すぎて爆笑されてしまった。いや日本人にしてはよくできてる方だろうがよ、これはよ。


「ママ、レオジさんと会うの楽しみにしてくれてたんですよ!パパが居ないのはその、残念ですけど…今日はママが焼いてくれたパイがあるんですよ!よければそれを食べてからスキファイやりませんか?」




お言葉に甘えて、エリザというらしいシオリちゃんのママの焼いたパイを、昨日シオリちゃんが作った紅茶で流し込む。どこの一流パティシエだよってくらいうまかった。




そうして、俺達はエリザに見守られながらスキファイを3時間ほどプレーした。昨日よりも勝率が下がってしまったのは言うまでもない。集中できるかこんなん。





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