371話

　まだ、魔力や気力強化をしてでの戦闘は授業で解禁されていない。それを解禁されるのは2年からだ。強くなった先生が周りを見ており、その人によってストップを入れられるようだ。授業での死者は出ていないようだ。だが、そのスキルに関しては学校側も危険視しているようだ。

　あの破壊神の空気が読めないチート君は今も人体の破壊に勤しんでる。魔法での的を壊すことは日常茶飯事だ。そして、貸し出された武器も壊すという破壊行為ばかりでどうすることもできない。皆も慣れたようでいつものことか・・・と思いながら授業を受けている。

　中にはそのことに対して突っかかった女子もいた。だが、そいつはなぜかパーティーの一員になっておりベタ惚れだと言う状況。本当に意味がわからない。それで勢力は拡大されており、今では2大勢力にまで上がっている。

　1つはこのチートハーレム野郎で、こいつの戦力が高すぎて多人数が相手でもどうにかなるだろうという意見だ。ワンマンチームだ。そしてもう1つは戦隊ピンクだ。一番厄介なのは、その人数だ。ファンクラブもあることからその人数による物量攻めでどれだけ掻き回すことができるのかだ。

　こいつらと戦うことはないし、関係もないみたいだから問題はないと思う。顔を合わせるどころか、仲の良いグループから動こうとしない。鎖国をしているようだ。逆ハーと純ハーどちらが勝つのか。それは見たいが、逆ハーの方だろうな・・・。

　チート君のパーティーメンバーはパワーレベリングによって強化されているのだろう。技術も足りず、能力ゴリ押しの戦い方だ。しかもどちらもだ。魔力を思いっきりのせ魔法を放つことで、威力を高めているのだが、それだと無限でない限りすぐに尽きてしまう。

　そんな継続能力がない戦い方だろう。突っ走って火力でゴリおす。何か既視感がある戦い方だな・・・・。俺の考えとは真逆だし危なそうだな・・・。結局ソロの時の何も変わらないと言う考えに至る。

　そんな予感がする。レベルアップ系のチートか？それともステータスバフ系のチートか。どっちだろうな。レベルアップ系の方が可能性は高そうだ。昔あったものは、そのチートスキルにレベルがついており、レベルが低いうちはマイナスのデバフスキルだった。

　だが、それが進化をするとその倍率が跳ね上がる。最初は２倍だったのが、３倍、４倍と上昇していき、最終的には15倍にまで上がったと言う。そんなスキルだ。特に追放ということはなく、今も同じパーティーで動いているそうだ。