362話
初めに始末するべきは周りの銀のスケルトンだ。魔法も放ってこず、俺たちの方にも近づいてこようとしていないことから盾としての役割だろう。黄金は銀と同じく魔法の反射を持っているのかもしれない・・・。警戒しておくに越したことはないな。
だが、攻撃を入れたところは削れていることから、防ぐことができる攻撃は上限が決まっているだろうな。魔術師によって黄金を足止めしてもらうことは確定だとして、残りの銀色をしばくか。
魔力と身体能力を上げ攻撃に転ずる。刀の場合、パリィされた後の攻撃が怖い。それならすぐに回避とかの移動をとることができる素手でいく。
スケルトンってどんな原理で動いているんだろう・・・?骨だけが動く。あれは筋や筋肉があることによってつなぎ止められて動くことができている。それなら、魔力か?魔力が筋肉や筋の役割をしているのか?
今度調べたいな・・・。手の甲を相手の手首に当て攻撃を逸らす。顔面に殴りを入れた。威力が跳ね返ってくることもなかった。こいつは魔法専用だ。黄金の方は魔法を土魔法を放ってくる。それを白狼の氷魔法により粉砕され壊される。
よく弱点を研究しているな・・・。たまたまだろうけど。スケルトンの主な弱点はその弱い防御力だ。それを補うためにはパリィや魔法を打ち消すといった技術が必要となってくる。
それを強制的に行ってくれるならそれは弱点を克服したといってもいい。頭を破壊した時に地面に倒れたスケルトンの足を踏み潰し骨をおる。防御力は変わっていないことが救いだ。これで動きは無くなった。残り銀色は5体だ。
合気道とか投げ技とか絞技を練習しておけばよかったな・・・。対人専用の技でいらないと思っていた。今もその気持ちは変わらない。使うとしてもゴブリンやコボルトの小柄なモンスターぐらいだ。
動物系の魔物には使うことができず、汚いものに触れるぐらいであれば魔法で殺す。それなら必要はないな・・・。オークなんて絞めたところで振り解かれるだろう。
投げるとしても大きさと重さで投げることもできない。やっぱり投げ技はいらないな。騎士も1体処分した。これで残り4体だ。銀色の方は近接武器を使ってくる。槍を持っている奴もいたのだが、それは騎士によって殺されたやつだ。
残りは、剣ばかりで盾すら持っていない。剣は銀色だが、折れていたり刃が欠けていたりしている。バフとかしてこなくてよかったー。これで物理防御が高いとか地獄だぞ・・・。
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