353話
15階はお馴染みのオークだ、語るまでの事のない。ここから豚、牛、鶏だ。オークが豚だとすると、牛はランページオックスという日本語で表すと暴れ牛だ。主な攻撃手段はタックルで、そのツノに貫かれることも多々あるモンスターだ。
そのツノには、魔力が込められており丈夫になっている。そのため切りにくいのが特徴だ。さらに魔力も纏う時に属性を持っていれば、その属性がツノに現れる。その魔力が多ければ多いほど、肉がおいしくなるのが特徴だ。
あの魔力を与えると強化されるというのは最近発見され、それも普及している。それをこの牛で行った馬鹿がおり、ツノが伸び魔力の量も増えた牛がでたそうだ。それで人を串刺しにし、魔力を放ち刺さった人を攻撃しながら他の人を狙うといった拷問も行われていたようだ。幸い命に別状はなかったようだ。今では笑い話だが、他の人も怪我をしかけたので今では禁則になっている。
ドロップはもちろん肉だ。だが、中には雌牛も混じっているようで、牛乳もドロップとして手に入る。その牛乳が味は濃厚で、深みもある。そしてエグみも少なく何にでも使うことができるものだ。ただメスとオスの判別がつかないことから高級扱いされている。
17階はコカトリスの雛だ。雛と言っても大きく、大型犬ぐらいの大きさだ。尖った嘴に尻尾には蛇がついている。ここで落とすのは蛇肉か、鳥のモモだ。こう聞いていると焼き鳥が食べたいな。油の乗ったモモ肉に塩胡椒とレモンを少しかけさっぱりとした味付けにしたものとタレを作って食べたいな・・・。
大人のコカトリスになると蛇の部分から毒を放ってきたり太く筋肉質になった足で蹴りを放ってきたりするらしい。魔力を羽根に回して防御力を上げたりとなんでもしてくるようだ。ただ、1つ残念なのが羽を飛ばして攻撃をしてこないことだ。
それさえあれば完璧だったのに・・・。ちなみに魔法は特に使ってこない。武器となるのはその嘴と蛇の噛みつきでこの肉3獣士の中では最弱の部類だ。一番強いのは暴れ牛だ。あの魔力狂化による暴走の一件がこの順位を作ってしまった。
武器が弱すぎてオークの方が戦いにくい場合もある。そんなことから最弱はコカトリスの雛だ。親鳥のコカトリスは現れずもっと先になるとでてくると言われているぐらいだ。
18階は虫だ。無視しよう。毒性を持ったものがいないのが救いだな・・・。コカトリスに目を背けながら。
毒性を持っていればそれは食べたくないと判断され、食べるのを拒否される。海外で言うフグみたいなものだ。そんなことが起きないのがありがたいな。
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