350話
魔法の授業だ。魔法の場合は的に向かって撃つべし撃つべしだ。的の距離は、5m、10mとだんだん遠くなっており、それに伴い的の大きさも小さくなっている。それに当てることでコントロール力を強化するのが目的だ。
最後の試験も的当てで行われる。他の授業で、1日中ダンジョンに潜る授業がある。コントロール力をダンジョン外で鍛えるには、これが一番いいだろう。これを本番でできるのか?それは無理だ、相手は動いている的だ。
それなら当てるべき的も動かすべきだと思う。まあ、そんなことをするには金が足りなかったのだろう。あと、魔法で壊れる可能性もあるか。
ほとんどの人は、ランス系の魔法を放っている。複数の属性を放つ人もいるのだが、その人はジャベリンを放っている。属性は、火か水が大半を占めているようだ。一番人気なのは火だ。それに対抗するにはどの属性がいい?そう水だ。
そんな感じで決定したのだろう。マイナーな魔法は、風だな。目に見えにくい分、戦闘で仲間と合わせにくい。しかも、動きが速いことから急に方向転換もできず、仲間に当たりやすい魔法の1つだ。
闇魔法は使っている人はおらず、光魔法は1人だけいたな・・・。他の人と話しているときに聞いた話だとメインは回復で、それにいくまでに光魔法を使っていたらしい。
中には魔術まで行っている人もおり、オリジナルの魔法を使っている人もいた。それはチャクラムの形をしたものを飛ばしていた。チャクラムだけでなくクナイもだ。
魔法で飛び道具を再現か。それなら、もっと大きい武器を再現して飛ばした方が効果範囲も広くなり当てやすくなるのに・・・。まだ、15m前後で練習している人が大半だ。先生も一応ダンジョンに潜って引退?した人らしい。
魔法のコントロールのコツは?と聞いた生徒がいた。その回答は気合と魔力操作のレベル上げと答えており、やはり魔力操作のレベルを上げることが大切だったようだ。
気合・・・。まあ、あっているのか?根気強く頑張れということにして捉えておこう。俺のレベルを上げるのは風魔法だ。それを飛ばすだけで授業が終わる。
飛ばすだけなら暇だ。魔術まで上げることができれば、好きなように形を変えながら飛ばすことができる。今のところは、戦闘訓練の授業の方が好きだ。
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