345話
12月中旬になった。もう模試も何もなく、ただ自分の学力を高めるための勉強をする毎日だ。いつも休み時間に会話をしていたグループも会話をやめ、机に向かっている。会社の不正が多くなっており、その不正が内部告発によって暴かれている。
最近では会社に勤めて働く方が馬鹿だ、みたくなってきている。ニート生活万歳みたいなものだろう。ダンジョンの収入がもっと低くなると予想ができるな・・・。会社に行かずに儲けを出すとなると、ギャンブル、株、配信者といった個人事業だ。ギャンブル、株となると失敗して金を失うリスクもある。
配信者や個人事業の場合は最初に必要となる機材やものがいる。それなら個人事業のうちのダンジョンが一番効率がいいと考えるのが当然だろう。スタートを決めるのも自分の我が身ただ1つでよくて、武器が必要と言っても最初は金がかかるようなとても強い武器もいらない。仲間?低階層に生き急いでいく必要もないのでしばらくは必要ないだろう。
ダンジョンでのソロ活動の人が増えていくことになりそうだな・・・。採用されずに浪人を選択するとかそんな人もダンジョンに行くことで生計を立てることができるとかあり得そうだ。
そしてドロップが出れば儲けだ。それを繰り返していけば、ステータスが伸び収入も大きくなる。金属の需要も右肩上がりで廃れることも知らない。さらにそこに合わせるかのように、電気生産プロジェクトも始まる。もう若者はダンジョンに行ってくれと言わんばかりだ。
電気生産の方は政府から金の打診がされていたが、それを拒否して研究を始めている。必要とする金は大きいものの、その成功したときの見返りの方が大きい。頭の良さがわかるな。
政府のことだ。特許に申請してほぼ無料で撒き散らすだろうな・・・。
難民も難民だった。中国を作れと政府に迫り、ある一つの市を中国人に与えてしまった。そこに行くためにはパスポートも必要になってしまった。その周りにいる市の人は思いついてしまった。
壁を作れば隔離できるんじゃね?とそこから一大プロジェクトの始まりだ。その名は移民隔離プロジェクトだ。誰も出ることが出来ないように(変な奴が他の市に入らないよう)囲うようにすればよくないかとのことだ。
もちろん会社もあるので、その移転もしなければならない。それはもう市で確定され、作業に取り掛かっているようだ。(国には話していない信用していないから)色々な会社が協力して壁が造られ始めている。
完成予定は、来年あたりだ。ボディーガードとしてダンジョンに潜ってレベルの高い日本人が雇われている。そのため、攻撃をもしすると、殺されても文句は言えないという状況にまで発展している。
だが、ここで問題になっているのが、国が渡した市だ。その市にはダンジョンがあったのだが、そこを渡したことで売国奴というあだ名がついていた。
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