344話
騎士の攻撃が手首に当たり、剣を落とすことになった。そいつは剣を拾うのを諦めたのか、両手に魔法をかけ剣がわりにしてしまった。凍ったことによって壊死は確定だ。死体だから関係ないか。
騎士に猛攻を仕掛けるがその力はひどく、鎧すらも傷つけることができない。イメージと魔力が足りていないようだ。刃が欠けてそれを魔力で補おうとしてもどんどん小さくなっていくだけだ。ついには短剣サイズになってしまった。
そういえば1つ試してみたいことがあった。火魔術で疑似的な腕を作る。その腕で四肢拘束をしてみよう。抵抗されたものの、5本、6本と増やしていると捕まえることができた。抵抗できないように頭も掴み、攻撃手段はもうないだろう。
相手の魔力も少ない。やってみたかったのは、四肢を引きちぎることだ。頭、手、足を伸ばすように引っ張る。ブチブチブチと筋肉繊維が剥がれる音が聞こえ、ついに血を噴き出しながらとれてしまった。
筋肉繊維を引きちぎることは可能と、魔力消費も少ないからな。拘束して騎士のサンドバッグにしてもいいし、今さっきみたいに引き伸ばして殺してもいいな・・・。いざとなれば魔術師や白狼の魔法といった手段もある。
唯一の弱点は、抵抗されやすいという点だろう。腕や武器を振り回すことで、魔法に当たる。それのせいで魔法が破壊されるということが起こり得るかもしれないな・・・。弱った相手に抵抗されずに殺す手段として有用だな。
磔の刑に近いかな?後ろにでも火で十字架を作ると磔だな。他の条件は仲間がいない時かな?そいつの攻撃で壊されることもあり得る。
ドロップは、リッチのレバー(肝臓)だ。なぜか、この表記だけが肝臓ではなくレバーと表示されていた。錬金術の素材で、滋養強壮の薬になるとか。それなら、心臓もハツにしてほしいところだ。
その後も探索をしていると、肋骨が落ちたりとこの階で戦っていると人体模型が出来そうだ。黒色の骨格模型か。かっこいいけど、夜の暗闇に紛れて動き出しそうだな・・・。
スケルトンを召喚する。そいつの骨を一本抜き取り、リッチのドロップの骨を入れてみた。馴染んだかのように思われたそれは、一瞬のうちにスケルトンのHPを吸収し殺してしまった。スケルトンにとっては呪い装備だったようだ。
その骨は黒色だっただが、今では光も何も通さないような漆黒だ。しかも黒色のオーラも出ている。これで服とか染めたらカッコ良さそうだな・・・。呪われてそうだけど。
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