342話
一日中殺してドロップは、杖や骨がドロップした。骨は錬金術の素材だ。杖は特に効果はなく耐久力強化の効果がついていたことから、武器としての杖を装備していたことがわかる。
杖は突けば槍、払えば薙刀、持たば太刀と言われている。万能でありながら基礎を押さえていると考えればいいのか、中途半端なものとして捉えればいいのかわからないな・・・。頑丈さなら鉄にも負ける。そして、武器を鍛えることも出来ない。
できるとしたら硬い木に変えるぐらいだ。それが今はなぜか一番最初の初心者が使うべき武器としてランクインしている。2年前までは槍だったのが、今では木の棒だ。意味がわからない。頑丈性を取り、重くてもいいなら鉄パイプを持てばいい。
振り回していれば、ゴブリンぐらいは撲殺できるだろう。先端を尖らして串刺しにしてもいい。会社としての戦略をわかってしまうな・・・。壊れやすい木の棒を売ることで壊れるとすぐに買うということが起きる。それにより一番儲けるのは製造会社だ。そんなことを考えていると思ってしまう。
木の棒を買うぐらいなら、木刀の方が良くない?値段は少し高いがトレントから手に入った木材を使った木刀とか売られている。それを買えば、銃刀法違反でも捕まらないし学生でも小遣いを貯金していれば手が届くぐらいだ。
その下位互換の木の棒を選ぶとか、浅はかな考えが目に見える。
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次の日になり、ドロップの買取額を調べていると、あのリッチの心臓は国によっては所持しているだけで捕まるような国もあるようだ。その国絶対に効果わかってるよね・・・。日本はそんなことをしていない。全て買取をし、全て所持がオッケーな国だ。
今日もリッチを殺し回るつもりだ。1回1回の戦闘が長く、いい作戦も思いつかない。自身よりも弱い奴がおり、リッチ自身のHPが少ない時には弱い奴のところに行き、吸収するというのはわかっている。それ以外の行動パターンが読めない。
ゴブリンの場合は全速全身、コボルトはスピードで攻める、オークは脳筋といった感じに行動がほぼ決まっているように感じる。だが、リッチはそれがよくわからない。魔法をその場で止まって撃ってくるやつもいれば動きながら撃ってくるやつもいる。
個性が大きく反映されているような気がする。吸収する時もそうだ。殺しながら吸収するやつは首を絞めながらする。だが、確実に吸収したいやつなんかは、腕と足を地面に食い込ませながら固定し抑え込むようにしてから吸収を始める。
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