333話
テスト勉強とテストのため、残りの休みが終わりハロウィンだ。去年のハロウィンは手抜きがすごかった。そして1週間続いたことから、今回も1週間続くだろう。ハロウィンの週の週末がやってきた。
渋谷ハロウィンの文化はまだ残っているようだ。規制をして成功したようだが、若者の反発やそれを目的とした外国人観光客の急増により規制がなくなり、大々的に行われるようになった。もちろんその分治安は悪くなっているので大抵の人は参加しない。
一部の人が参加するようなイベントに変化してしまったようだ。スクランブル交差点あたりは貸切で行われている。交通の不便さがあるものの喧騒に巻き込まれないためには仕方がないと考えている人も一定数いるのも事実だ。
今年のハロウィンは、難民も多くいることから一番治安が悪いハロウィンになると注意喚起がされていたが行われるようだ。果たしてどんな結果に終わるのやら・・・。
話は戻して俺は今ダンジョン内で探索中だ。去年は能力を殺すように作られていたハロウィンイベントだ。それを今年はどうなるのか楽しみだ。去年1番の戦利品は大鎌だ。それを超える戦利品は出るのかワクワクしている。
まずはゴブリンの変化だ。体毛が生えふさふさになっていることから獣人のコスプレかな?それとも狼男かどちらかだな。毛の色は緑でだんだんマリモのように見えてきた。
手には毛が生えておらず、動きを阻害しないように設計されているようだ。ドロップはゴブリンの毛皮だ。匂いもついており、普通に臭い。漂白剤を掛ければなんとかなるかな?
コボルトは吸血鬼だ。黒いマントにタキシードを着ており口からは犬歯が飛び出している。犬歯はいつものことか・・・。その瞳は赤く染まっており、強者感が出ている。実際は弱かった。吸血鬼の特徴は全く持っておらず、十字架もきかず日光の下を歩いていたことから弱点は継承していないようだ。
ドロップはつけ牙だ。コスプレグッズのうちの1つだ。オークは頭にネジが突き刺さり、体や顔がつぎはぎのようになっていた。そうフランケンシュタインだ。ネジを抜くとそこから液体が落ちてきて気持ち悪かった。そのネジを押し込むことで殺すことができた。
騎士がネジを本気で殴って頭が破裂していたのが印象的だ。一番気になっていたレイスのところだ。去年は一番といっていいほど楽しく、美味しいところだった。それがどんな変化をしているのか。ワクワクしている。
ゾンビは去年とほぼ変わらずコスプレをしていた。だが、そこにはアニメのコスプレをしていたゾンビもいた。どこからそんな情報が・・・。
レイスだが、見当たらずカボチャが宙に浮いているだけだった。それを魔法などで壊すと中からレイスが飛び出してくると言う仕掛けだったようだ。地面に転がっているカボチャもそのレイスだった。一撃で仕留めることもできず、毎回1回目の攻撃を無効化してくる。
ドロップはジャック・オー・ランタンだ。そうランタンだ。中に魔石をセットする穴が空いており、そこに魔石を置くと光出す。ハロウィン時の明かりとして使ってくれと言われているような気がする。インテリアとしても使えそうなぐらいだ。
怖いではなく可愛いが勝つようなデフォルメされた見た目だ。人気が出そうな見た目だ。
大蛇は毒の代わりに飴玉を噴出してきた。それが毒よりも厄介で棘が出ていて痛かったり、壁に当たって跳ね返ってきたものが当たったりした。正直、毒よりも強かった。
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