331話

　あの大学にどんな人が来るのだろう。そんなことが気になり調べていた。芸能入学というのがあるらしい。初めて見た時だと、芸能人だけが合格できる枠組みなんだなー。と思っていた。だが、実際には芸能人がAO試験を受けて合格するものだった。

　売りにするのはその学歴ではなく仕事としてこなしてきたものだ。レベルが違うよね。それを合格しました。とアイドルが投稿していた。それにより色々と批判が出てきていたようだ。その合格したのが俺が行こうとしていた大学だった。

　ダンジョンとアイドルなんて一緒にできるわけがない職業同士だ。ダンジョンなんか潜って怪我をするとアイドルは引退することになり、アイドル活動に力を入れてもダンジョンに力を入れることができなくなり結局弱いままになる。

　最悪の場合、姫プかパワーレベリングが行われないか不安だな・・・。こんな人たちとは関わらないのがいいな。そして、ダンジョンアイドルになりますとか言っているから、どちらも力を入れて取り組むと意思表示だ。

　地雷でしかないな・・・。初心者には教えることでへーそうなんだー。と納得してもらいやすい。変に知識を持っていると、注意をされてもこのほうが効率的だよね。と考え勝手に行動する。といったことが起きかねない。

　そして、一番厄介なのはレベル至上主義者だ。レベルが高い奴ほど偉いと考える人だ。レベルが低くても戦い方次第では勝つことができるのをまだ知らないようだ。傲慢に振る舞うケースが高いらしい。身近にそんな人はいないから別に興味はないかな。

　戦闘訓練とかあるがなーなーで済ましていれば単位は余裕で確保できるだろう。AO入試の結果、ほとんどが有名人の合格という結果で幕を閉じた。（8人中5人が）中には合格できなかったことに不満をこぼす人もいた。

　さて、地雷まみれになってしまった大学だが、どう過ごすのが正解なのだろうか？あまり人と関わる必要もなさそうだし、グループワークさえどうにかなればいいな・・・。

　そんなことを調べたり、対策を考えているといつの間にか10月になっていた。というか時間が経つの早いな。1年の頃を最近の出来事のように感じてしまう。これが歳をとるか・・・。

　10月のイベントって何があったけ？そう思ってカレンダーを確認する。あったのはテストぐらいでそれ以外の行事は何もなかった。宿題や復習をしている。そんなに勉強する必要もなく。赤点も取らずに終わればいいな。