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ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた  作者: ひまなひと(ご飯食べ隊)


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319話

 去年の夏は水着のイベントだった。それが今年の夏のイベントは少し遅れての開催だった。今年のものはフィンと水中ゴーグルだ。フィンは、足ひれだ。足がある全てのモンスターにこれがついている。足がないモンスターの場合他のものに代わっていた。


 トレントの場合、スイカや夏野菜がドロップし、大蛇の場合は色が海っぽい色になっていた。フィンの

 色は大体黄色なのに対して、レア枠は色違いなものだ。ゴブリンの場合は緑色、コボルトの場合はオレンジといった感じだ。


 そして効果は泳ぎの補正が入るものや、レアリティーが高くなれば、水泳といった泳ぎに関するスキルを得ることができるようなものも確認することができた。ゴーグルの方も同様に暗視の効果がついたゴーグルだった。


 それ以外にもモンスター感知といったスキルもあった、つけてみた時にその効果が発揮する。敵対しているモンスターを強調表示してくれるものだ。茂みに隠れているモンスターがいても自身が気がついているとそれが表示される。


 これには欠点があり、位置がわかるだけで、何をしてこようとしているのかがわからないということだ。位置がわかったとしても、攻撃をしてこようとしているのか、魔法を放とうとしているのかがわからないといった感じだ。


 海で戦うことがあり得るので、これは売却せずに取っておく必要があるな・・・。そして相手のモンスターだが、フィンの矯正装備により、動きが途轍もなく遅くなっている。つま先を立ててきにくくなっている。それが大きな原因だ。


 力のないゴブリンだとそれが顕著になっている。昔の漫画のように足を上げ、それを地面と並行になるように下さなければこける。ベタ足走りだ。そうしないとこけてしまう。コボルトは、優遇されており、フィンの先が小さいものが多かった。


 そのため、スピードは落ちていたものの、気を抜くと攻撃が当たるなと感じる程度だった。ゴーレムは足の装備は何もなくゴーグルをつけていただけだった。


 要するに今回の敵はスピードにデバフが入りすぎており、殺すのが簡単だった。足が遅いせいで、位置がわかっているはずの敵に近づくにも苦労をする。さらにベタ足走りで音が大きくなり、カウンターを食う。


 そんなことが度々起こっている。サハギンは別だった。泳ぐスピードが1.5倍ほど早くなっており、魔法も簡単に避けてくるぐらいの成長だ。だが、違和感をもつ個体もいたのだろう。逆にスピードが落ちる個体もいた。やはりモンスターにも個性があるのだろう・・・。


 変なモンスターはおらず、めっちゃ強いと思えるような装備に出会うことはなかった。そのままお盆に入っていった。

誤字脱字があれば報告していただけると幸いです。

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