304話
これが自己採点の結果だ。結果が出るまでの1ヶ月の間は悠々と過ごせそうだな・・・。大学に入学さえできれば、もう高校での勉強は必要はない。卒業するまでは品行方正な高校生として生活していれば、晴れて春から大学生になることができる。
文化祭が始まろうとしている。あの文化祭だ。それが今週に行われ、週末はトーナメントの続きだな・・・。
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文化祭が始まった。
各部門の優勝者は、2年はいつものことながら2刀流の剣士だ。そして3年はもちろん俺だ。初めの文化祭は決勝はない。終わればすぐに解散になる。解散だ。ここで問題なのはこの2刀流の子と戦わなければならないということだ。
それが明日の昼からだそうだ・・・。めんどくさいけど約束だし、行かないといけないよねー。
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次の日(日曜日)になった。
昨日試合をした会場に再び集まることになった。しかも部員が全員来ているとかなんでだ?多くても半分ぐらいでいいと思うのだけど・・・。
副部長になった。元勇者パーティーの1人回復職の人だ。性格はまだよかったのかな?しっかりと部活に来ている人だ。その人が副部長になっているらしい。その人や俺以外の3年が審判をするらしい。
「はじめ」
回復職の人が合図を出す。今回は騎士にしようかな。ということで騎士を今から召喚する。召喚時間は大体10秒程度だ。まあ、余裕で耐えることはできるな。
騎士を召喚するための鬼ごっこが始まった。向こうも気力で身体能力を強化している。速さは俺のほうが上だ。何度か攻撃を仕掛けようとしているのだが、それも全て避ける。たまに弱い魔法も飛んでくるので注意が必要だ。
魔法に手をつけたのは最近だったのかな?魔法のレベルが低いしそうだろうな・・・。騎士の召喚が終わった。というか結構前に召喚が終わり、俺の方を観察するように見ていた。
さっさと攻撃に入らんかい!!目で合図を出す。返事は、は〜仕方ないなー。と言いたげな目だ。柔と剛だ。もちろん騎士の方が剛だ。これで負けて戦い方を考え直すとかなってくれたらいいけどな・・・。
騎士が攻撃を仕掛ける。だが、その殴りも空振りに終わる。バックステップでの回避だ。そして、地面を蹴りスピードを上げ騎士に詰め寄る。土魔法を騎士の兜の中に放り込んだ。油断したな・・・。顔を拭うためには、兜を脱がなければならない。
脱がないと思うけど。騎士の目潰しが終わったとばかりに俺の方に攻撃を仕掛けようとしている。だが、騎士をよそ見して大丈夫かい?
騎士が、相手の背中を押す。発勁だ。俺の方に吹き飛ばしてくる。絶対向き分かってやっているだろうな・・・。
「はあ・・・」
騎士だけで終わらせてくれていいのに、わざわざ俺に華を持たせないでいいのに・・・。飛んでくるものも止まるわけもない。右腕を90°上げ相手に向かって走り出す。何をするかって、それはね・・・。ラリアットだよ。
俺の勝ちが決まった。回復も終わりそのまま解散となった。何も話しかけてこなかったけど、ずっと見られていてめんどくさかった・・・。
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