292話
もうすぐ学年末があるのでその勉強もしながらダンジョンに行くことになった。個人面談時に大学のことを調べておきなさいと先生から言われた。大学ね・・・。第一志望はあのダンジョンの大学、名前は覚えてない。第2志望は県内の国公立、第3志望は県内の私立だ。
それぐらいしか調べる必要はないしな・・・。やりたいことなしに大学に行くってのもアレだしな。行くなら興味があるところに行きたい。今のところ興味があることはダンジョンのことだけだ。それか建築家だ。生産職のレベルが上がれば、必要なのはその工房だ。その工房を建設するならばその知識が必要になってくるわけだ。
学ぶならこの2つのどちらかだろうなー。ダンジョンの学校については、あの国立のダンジョンの大学が一番だ。他の大学では死傷者や退学者が出ているところもあるようだ。それなら死傷者や退学者が少なくてダンジョン関連の大学に行くのはそこしかないだろうという考えに至った。
入試ね・・・。1つ目は、6月の自己推薦やAOといった入試がある。幸い県内で行われるので移動も楽だな。その次にあるのが10月の勉強での学校推薦型の入試だ。そして、一般入試が12月と3月で2回だ。
チャンスは6月だな。自己推薦型の入試だ。主に戦闘能力を重視している。一番楽そうだなと思ってしまった。手を抜いたとしてもほどほどに手を抜けばいいだけだ。あとは生活態度だな。特に悪いこともしていない品行方正な人間だ。
ここも問題ない。申請は4月から行うようだ。3月はダンジョンに潜って能力を鍛える必要があるな・・・。落ちれば、共通テストを受ける必要があるので、その勉強をしなければならない。勉強か・・・。しなければならないのはわかる。けどしたくないんだよなー。
一時的な勉強ならまだいいけど、長期的な勉強は嫌だからな。ここさえ受かれば勉強をする必要がないわけだが、その勉強する科目を決めておかなければならないな・・・。勉強をするといっても、10月でのテストをします。と言われてもその科目ではない教科の勉強はしたくないわけだ。
というか、授業がほとんど終わり、マーク形式の問題を解く形に変わっている。あの悪魔の数学3が始まっている。あんなのは問題の解き方と活用方法を覚えていればいいだけなのでまだマシだ。
一番許せないのは物理と化学だ。計算問題だが、覚えることが多すぎる。それなら勉強したくないというのが解答だ。授業に怒っても仕方がない。諦めて勉強していくしかない・・・。
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