291話
投げものはやっぱりダメか・・・。近づいて攻撃する方が当たるな。俺の後ろまで飛んでくる。騎士も気力を使って勢いよく詰めているが最初に攻撃をされるのは俺だろうな。掴みか投げをするために俺の方に走ってきている。
この状態なら避けれないだろうな。じゃあ、くたばれ!!
「ファイヤーストーム」
このオークを中心としたファイヤーストームを作る。俺の目的は時間稼ぎをし、騎士と合流することだ。よし、騎士と合流だ。俺は移動を始める。そして、ファイヤーランスを切ったと同時にまたオークが突っ込んでくる。だが、そこにいるのは騎士だ。
両腕を掴み合い、腐った女子であれば、きゃーとなる状態だ。握力は互角か?あとは筋力での勝負だ。受け止めあっているところ悪いが、背後から切らせてもらう。甲冑の特徴として前からの防御に特化しているというのが特徴だ。背後からの攻撃にはめっぽう弱い。
太ももを突き刺す。俺を怒り狂った目つきで見てくるが、手は騎士に握られて離すことはできないので睨んでいるだけだ。目からビームとかは流石にないだろうから・・・。まだ余裕があったので、もう一方も突き刺す。
筋肉を断ち切るように突き刺したものだから、力が入らなくなっていくだろう。足の踏ん張る力がなくなっている。騎士が押し出した。流石に俺に割く余裕もなくなっているだろう。次は腕だ。刀を突き刺し、ぐりぐりと動かす。
叫び声を上げるが耳が痛くなるとかは起きなかった。よく見ると、首元が空いているのがわかる。シールドを出して上に飛び、首を切り落とす。勝利なり。騎士からは呆れたような眼差しを向けられている。おそらく初めから首元が空いているというのがわかっていたのだろう。
さっさと首元を狙えとか思っていただろうな・・・。ドロップは、
「おっ!!」
あのオークが使っていた太刀だ。太刀っていいよなー。かっこいい。けどな・・・。デカすぎるんだよー。俺の身長よりも大きいから。腰につけるなんて以てのほか、背負うことなんてできない。悪魔召喚した時の生贄にでもするか・・・。
鎧は出ずに残りは肉だけだった。もちろん、ヒレ肉もあった。今度はカツカレーだな!!その前に残っているカニを食べたいし、そっちからにするか。
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年末に年越し蕎麦を食べ、正月を迎えた。宿題をしていたせいで、ダンジョンに行くことはできず。宿題がやっとのこと終わったー。と思った束の間、すぐに学校が始まるという悲劇だ。
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