287話

　さて、とうとうクリスマスがやってきた。リア充爆ぜろとばかりに男子の目は血走り、その眼光だけで人を殺せそうなほどだ。リア充爆ぜろイベントはクリスマスとバレンタインだな・・・。縁のないものだが、欲しいとも思わないし別にいいかな・・・。

　他にも企業の策略により、何個か新たなリア充はぜろイベントが生まれようとしていた。だが、それは広がらずに終わって行った。ダンジョンないだが、低階層に何組かのカップルがいるぐらいだと聞いたことがある。

　たかが1階だ。なんのためだか、1階だけはモンスターは変わっていない。というかカップルに媚びているように見える。外は雪が降っていなくても確定でダンジョン内では雪が降っており、中はイルミネーションによって飾られている。しかもそのイルミネーションが綺麗になるように暗闇を作っている。

　というのが現状だ。ごめん、ように見えるじゃないね。確定で媚びているだね。俺も初めてきたのだが、これは予想外だった。思っていたよりも綺麗だった。

　カップルね・・・。今持っている中でカップルを作るなら、チーフと魔術師のコンビかな？それを先に行かして実験するか。まずは、カップル？と言っていいのかはわからないが、男女混合パーティーが多い2階から行ってみるか。ゴブリン程度なら余裕で倒せるだろうし、もし倒せなければ他の階のモンスターを倒せるわけがない。

　ゴブリンを見つけた。普通のサイズのゴブリンだが、装備がおかしかった。鎧を身に纏い。剣を振りトレーニングをしていた。ん？こっちに向いた？

　俺の方めがけて走ってくる。だが、通り過ぎ後ろにいた男女混合パーティーに奇襲を仕掛けていた。それを返り討ちにして甘ったれた空気になっているので、離れる。

「きゃーかっこいい」

　みたいな感じだ。またゴブリンを見つけたので、通り過ぎたところ、俺に見向きもしなかった。同性のみだと、反応なしか・・・。

　本命のチーフと魔術師の確認をしますか！！召喚をして、待っていると、背後から物音がする。そして、現れたゴブリンがチーフたちを襲う！！のかと思いきや通り過ぎてさっきと同じパーティーに攻撃を仕掛けていた。

　本当に付き合うか、片方が好き？みたいな状況にならないと反応しないのかもな・・・。それならこのまま、探検をできそうだな。鎧とかで強化されていても困るし、今日は大人しくオークを狩るか・・・。鎧ぐらいが目玉だな。それか武器が出れば大儲けあたりだな。