283話
不老になった影響で、ステータスのみでの力を伸ばすしか方法は無くなったわけでだが、1つだけ方法があった。それはユニークスキルを作ることだ。皆の脳から消えかけていた職業GMのことだ。レベル35の時に手にいれた創造枠が余っていたはずだ。
それは筋肉増量にしようかな・・・。力こそ全てだ。いや、やっぱなしだな・・・。見た目を想像してみたのだが、ひどかった。ボディービルダーのような体になると考えると・・・・ね?あと、アニメの主題歌でのアームをつけたような感じになるって考えると嫌だな・・・・。
そうだ、筋肉密度の方を上げるか。ということでレベル35のユニークスキルは筋肉密度増加のスキルを作った。スキルを作るためのコツって、固有名詞を使うことなのかな?筋肉強化とかよりも、特定の部位の強化の方がユニークになりやすいのかな?
筋肉密度を上げたことにより、これからダンジョンでどんな変化が待っているのか楽しみだな・・・。
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12月の2週目のダンジョンだ。雪が降りしげる中、寒いと思いながらもダンジョンにやってきた。好きな季節は?と聞かれると俺は間違いなく冬と答えるな・・・。
春〜秋は虫が多く。冬になると虫はほとんど消える。それが一番嬉しいところだ。服にくっついて入ってくる虫、お前らは一生許さない。
ダンジョン内でも雪が降っている。まさかと思っていたのだが、それは起こっていた。ダンジョンの季節限定イベントだ。冬・・・。雪とくれば何がくる?そう雪だるまとはならなかった。モンスター全てが氷像に変わっていた。
中には氷魔法を使うものもいたぐらいだ。氷魔法もドロップするのでは?と思っていたのだが、ドロップすることはなかった。ドロップするのは、アイスやかき氷といった氷菓子だった。かき氷はゴブリンからはメロン、ゴーストからは練乳だ。おそらく肌の色から決まっているのだろう。
そして、トレントは木の葉の上に雪が積もり、その重さのせいで動きにくそうだった。そしてドロップは、白菜や豆腐、ネギだった。もう鍋を作れと言われているなこれ。
そして、オークは種類が変わっていた、その見た目は、赤い殻に覆われ鋭い鋏を2つ持つもの。そう蟹だ。大切なのでもう一度言おう蟹だ。蟹なのだ。生蟹をボイルをして食べた時のその甘さ、あれはもう忘れられない。茹でる蟹でも美味しいのだが、その分塩味が強くなってしまう。
甘く美味しい蟹が食べたければ、出来立てを食べるのが一番だ。蟹パーティーだ!!蟹の乱獲を始めようではないか!!
ちなみに階層は、15階だ。人も下の低い階と比べても少なく、人と出会うことのない安心できる狩場だ。
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