277話
ゴブリンの血で汚れたのだが、一瞬にして綺麗に元通り、これで中着を作ると楽だな・・・・。と現実逃避をしていた。ほぼ1週間の作業が水の泡となってしまったのだから仕方がないことだ。やはり、鞭は移動用として使うに限るな。一応予備としてマジックバッグに入れているが、武器を入れすぎだな・・・。先週手に入れた大鎌や、短剣、槍といろんな武器が入っている。
それなら、あの変な鞭はもういいかな?そんなわけで売却をしてきた。値段も結構高く、買い取ってもらうことができしばらくはウハウハだ。1週間のハロウィンイベントももう終わっており、通常のダンジョンへと戻っている。することはもう、オークを狩るか、金属のゴーレムを狩るかのどちらかだ。
オークはしばらく見なくていいというほど狩ったので、次は金属のゴーレムを集める必要がある。いざという時のため、依頼をする用の金属を集めておきたいからだ。一時期、金属の値段はことごとく下がっていった。だが、武器という名の需要により再び、値段が吊り上がってしまった。
今もその値上がりは続いており、わざわざ鉱石を買って作るとなると、100万以上は確定だ。と言っても短剣でこれなので、片手剣とか大きくなっていくにつれて値段は上がっていき、最終的には200以上はしてしまう。
それならば、自分で周回して金属を集めて安く済ます方がいいと考えた。そんな考えをする人は他にもいる。だが、そんな人に限って自分の利益を集中させてしまい。パーティーの解散をしてしまうケースが多くなっているようだ。
ゴーレムを狩りに16階にきている。金属と言っても銅の鉱石を含んだゴーレムや鉄のゴーレムもいる。そこは何がドロップするのかは運しだいだ。だが、何かしらの金属がほぼ確定でドロップするのでまだマシだろう・・・。
今回は幸先がよく、入って10分ほどで1体目の金属ゴーレムを見つけた。そこに騎士と俺が突っ込む。騎士よりも早く移動をし、背後をとり同じ箇所を同時攻撃だ。刀で切るわけでもなく発勁を放つ。腕の関節に当て、右腕を切り離す。
バランスは崩さなかったようだ。ヘイトは目の前にいる騎士に集まる。燃え尽きろ。背後から俺が、ファイヤーボールを飛ばす。魔力をこめ火力を上げているそれにあたり、爆発する。もうアレだな・・・。今のはメラ○ーマではない、メ○だ。
だな・・・。ゴーレムの片足が吹き飛び、そこから、コアが出ているのがわかる。片足が吹き飛んだことでバランスを崩し倒れている。さらに吹き飛んだことにより、吸収し回復をすることができない。腹に溜まっていたはずの石は、右腕の修復に充てられており、もう腹はへっこんでいる。
騎士が近づき、はみ出ているコアを破壊した。ラッキーだな。ドロップは・・・、石だ。誰だ?今さっき、鉱石は確定だと言っていたのは!!俺だ!!
「ふー。」
始まってすぐにこのテンションだったら疲れるな・・・。もう少し落ち着くか。まだまだ時間はある。ゆっくりとゴーレムを倒して行こうではないか。
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