273話
9階の虫は飛ばして、10階の大蛇だ。特に変わってないな・・・。少し、粉っぽいというか、全体的に茶色っぽいぐらいかな?いつも通り毒を吐く時に魔法を放とうと考えていた。そして口を開け毒を放ってくる。そう考えていたのだが、吐いてきたのはチョコレートだ。
呆然としている時に横から白狼が氷魔法を放ち、そのチョコレートは口元で固まる。その結果、窒息死をした。ドロップに変わる前に少し殴ってみたのだが、いつものように硬く、これが本当にチョコなのか?と疑問になるぐらいに硬い。ドロップは、大蛇の形をしたチョコレートだ。サイズは両手に乗るぐらいだな。模様まで忠実に再現されていて、食欲は湧いてこない仕様だ。
鑑定によると、味はミルクチョコだそうだ。それ以外の効果はなく、ただの食料だ。次にウルフだ。通常のウルフに黒いマントを被った。バンパイヤ風のコスプレだ。犬科なこともあり犬歯が発達している。その噛みつきにより吸血をしているのではないかと錯覚してしまいそうだ。
戦っている最中にマントを踏んで転んでいるやつも何体かいたぐらいだ。いつもなら灰色の毛皮が今回では黒色の毛皮になっていた。ぐらいの変化だ。そして、ドロップは犬歯用の入れ歯(大きくするためのもの)とマントだ。マントをつけると大体太ももぐらいの長さで止まる。これならあのウルフみたいにマントを踏んでこけることもないな。
1つ戻ってトレントだ。森自体が変化している。あちらこちらにお菓子のようなオブジェクトが設置されているようだ。鑑定で見てもそれはお菓子用で採取することができるようだ。棒付きのキャンディーや草の形をしたグミとなんだかメルヘンチックな国に来てしまったかのように感じてしまう。そんな中、トレントはというと、全身がグミのような弾力のあるものになっていた。
そのおかげで物理攻撃は効かず、刀で切ると1回でその刀は使えなくなってしまう。グミということもあり、火魔法で燃やすことで簡単に倒すことができた。ドロップはもちろん、トレントのグミだ。グミの大きさは1口サイズのものだったが、如何せん量が多かった。両手で抱えてギリギリぐらいの大きさの袋にぎっしりとそのグミが詰まっている。
しかも色とりどりで綺麗なのもムカつくな。グミか・・・。嫌いなんだよなー。歯にくっついたりたまに噛んでいて歯が痛くなったりする。そのことからグミが嫌いになった。このグミどう処理しようかな?近くになんかちびっ子を親に持っていた人がいたな・・・。その人に渡すか。
今行くことができるのは、残りゴーレムだけだ。3種類のゴーレムなにがくるのかな?
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