265話
再生という名目で体が減っていき、ついに体が地面と接する。距離が短くなったことで振り下ろしの速度が上がったように錯覚してしまうので注意が必要だ。5mほどあったゴーレムが3mほどになっている。シールド一回で上に上がれるな・・・。
騎士の攻撃が凄まじくなってきている。移動がなくでかい。それはもうサンドバッグと同じだ。腹を殴り続け、貫通している。もうそれすらも回復していない。もう余裕がないのか。騎士を両手で掴もうとしている。だが、後ろに下がることで回避し、指を数本折る。俺は、掴むのを空振りした時に左手首を切り落とした。地面にいた騎士を掴もうとしていた右腕を足場にして上へと駆け上がる。ゴーレムにあるのかはわからないが人間で言う鎖骨あたりから、脇あたりにかけて切り落とした。
これでコアごと切り落とせたはずだ。光っていた目から光が失われている。だが、コアがついている腕はまだ動いており、必死に元の体に戻ろうとしている。それは騎士によって石が削られているので不可能だ。ついにコアまで到達し、コアを傷つけることができた。そしてドロップへと変化していった。
ドロップだが、鑑定の結果銀の原石だ。この強さで銀だと言うのなら、全てが銀でできたゴーレムってどのくらい強いのだろうか?その時は酸性の毒で溶かすほうが早そうだな・・・。
銀の装備なんかは着けている方がいい。それは毒なんかを発見することができるからだ。銀は毒により黒っぽくなったりする。そのことから昔は毒の検出として銀が使われていたとかなんやら。騎士とかの召喚獣なんかが毒といった状態異常への耐性がない。それを検知するだけで戦闘のしやすさが段違いに上がるだろう。
これは売るよりも、加工してもらったほうがいいな・・・。
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家に帰るときに作ってもらうことができるところに原石を渡してきた。順番待ちもあり、完成するのは1ヶ月後だそうだ。それまではのんびりゴーレム狩りだな・・・。しばらくはストーンゴーレムはいいかな。炭もあるし、必要なのはコアだけだな・・・。大規模な戦闘主に戦争の時に役に立つのは質よりも量だしな・・・。ゴーレムのコアが大量に必要になってくる。
相手も同じことを考えてきそうだからな・・・。練度も上げておかないといけないし大変だなー。
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