256話
次に行くのは、白狼と魔術師コンビと時間が経ち暇だった俺が入った。次の交代時には、騎士も一緒に戦う。ここで決着をつけることができなければ更なる地獄という名のデスレースに参加してもらうことになるな。アイスランスとウィンドランスを飛ばす。その間を俺が走りながら詰め寄る。
魔法の方が先にぶつかるが、それは壊されてしまい、俺と勇者君の剣が衝突する。そんなに剣が重いということもなければ軽すぎるというわけでもない。ちょうどいい拮抗状態だ。といっても俺は気力操作しか使っていないので、ここで魔力操作を使うと圧倒してしまう。それだと見ている人も面白くないだろう。
そんな理由で交代制や縛りを採用していた。それはもうなくなったから意味ないか。背後から魔法が飛んでくるのでギリギリまで引きつけて空中に飛んで回避する。
「シールド」
空中で着地だ。透明な板の上に乗っていることから空中に浮いているマジックをしているように思う人もいるだろう。俺に当てようと、水魔法を放つがシールドに当たり消えていく。さらに横からは、勇者君めがけて白狼や魔術師による攻撃が飛んでくる。それをバックステップで回避する。バックステップをした先に魔法を設置していればどうなるのか?
そう思ってしまった。勇者君の下がった際の足元にシールドを展開する。その結果、踏み外して横に倒れた。もしかすると魔力探知を持っていないのかもしれないな・・・。持っているとどこに魔法が設置されているのかや、魔法を放つ準備をしているのかがわかる優れものなのにな・・・。
挫いているのか動きが急に遅くなり動いたとしてもその足を庇いながら魔法を捌いている。それを眺めていたのだがずっと空中にいても暇なので地面に降りた。着地したと同時に、俺に攻撃をしてかけてくる。これが最後の攻撃だと言わんばかりだ。というか、前はなった大規模魔法を放たなくていいのかな?
放ってくれると、今度は対処しないのに。すぐに動けるなら回復魔法か・・・。一瞬だけ回復魔法をかけたようだ。それで回復した足で奇襲を仕掛けてきたようだ。けど甘いな。時間切れだ。騎士が乱入だ。騎士により勇者君が横から吹っ飛ばされた。その顔は何が起きたのか理解ができていない。
その瞬間から集団リンチが始まるのが決まった。その瞬間顔が絶望の色に変わった。なんで俺に絶望しないのかな?手を抜いているのがバレすぎたか・・・。騎士が、勇者君が持っていた剣を刃と持ち手を持って折った。そして地面に捨てる。
自信がなくなったのか降参してしまった。つまんないな・・・。文化祭までのストレスを発散しようと思っていたのに。俺の魔法も食らってよー。
部長がそのまま、優勝した。そして、優勝特典は何がいいのか?という話だ。俺の場合は幽霊部員権利だ。そして意外なのが、あの留学生くんだ。彼は、勇者君と戦いたいと言っていた。俺と戦わなくていいのか?やはり、諜報員だったのか?
そしてエキシビションマッチが始まる。俺は、部長をボコして留学生君との対決だ。
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