244話
残っている片手剣2体の処理だ。背中を合わせることで隙がないのは大きいのだが、攻めることもできない。一人で動くことに不安でもあるのか?魔物に不安とかあるの?片方が攻撃をされるともう一方がカバーをするために近づく。そうすることで、こちらに攻撃をする暇を与えないようにしているようだ。いい作戦だ。時間稼ぎには弱点や、弱みを掴むのが一番いい。さすがチーフだよくわかっている。
コボルトが一番欠けていないのはここだ。もちろん指揮のレベルが高いチーフが指揮を取っているということも理由なのかもしれない。それでも余裕で戦っている。他のコボルトを前線にたてさせることで戦っていたコボルトを休憩させることも忘れていない。
人数も圧倒的だ。殺したオークを対応していたコボルトは軒並みここに流れ着いている。その分どんどんと人数が増加しているがほとんど欠けていないのはすごいのではないか?(後方腕組み上司)さて、そろそろ俺たちも動き出すか・・・。騎士と俺で一体づつ相手をする予定だ。殺し終わると援護をしながらの1対2での戦いだ。さらに魔法による援護もあり、余裕で戦うこともできる。
もう勝ちは決まったも同然だ。だが、片手剣が相手ではあの斧みたいに動きを封じることができない。魔法で倒せばいいか。コボルトの上を放物線状に通過するように魔法を放つ。オークでも、この攻撃を避けることができないだろう。ファイヤーランスを1体を狙い5個放った。
横に動くことで回避をしようとするが、それはコボルトたちの手によって妨害される。その結果、直撃だ。当たるのなら、もっと多く出していればよかった・・・。当たらず、避けられる前提として出して俺も接近していた。それのなのに直撃するとか・・・。今はもうコボルトの集団の真ん中でリンチに合っている状態だ。ダンゴムシのように蹲って頭への攻撃を防いでいる。
騎士の方には誰も援護に行っていないようだ。まあ、あの戦闘を見ていると行きたくなくなるのはわかる。コボルトを吹き飛ばす勢いでの突撃、そして心の赴くままに戦闘を行う。最終的には飛び道具としてコボルトまで投げる始末だ。そのことに恐怖したのか、コボルトはそっちに向かうことを止め、集団リンチをすることに回っている。
もうかわいそうだな。ダメージでHPが削れたのか、そのオークには興味がなくなったようだ。騎士の戦いを眺めているものもいれば、戦いに参加しようと突っ走ろうとしているものがいた。そいつは、仲間のコボルトに止められていたので、一命を取り留めていた。
騎士も殺し終わったようだ。モザイク必須な死骸だ。直視は避けたいな・・・。
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