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ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた  作者: ひまなひと(ご飯食べ隊)


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226話

 7月の中盤になった。その間は何をしていたかって?それは、建築物の修理費をどれだけ出すのか?と言う相談だ。それは終わった話だ。解せないが俺が3割、勇者君が4割。残り部費といった形になった。俺が壊したものもあるし、仕方がないことだ。請求額は100万円だったが、今なら余裕で払うことができるので払っておいた。この話は終わりだ終わり。


 7月の中盤になったと言うことは何もない日常が9月まで始まる。そんな日常が始まる前にあることといえば夏休みの宿題だ。もう、テストの上位者にはなしとかで良くないか?せめて減らしてくれ!!全部とは言わない、半分でいいから、本音は全部がいいけど・・・。


 そんな気持ちを思いながらもプレゼントと先生が言いながら渡してくるそれを受け取る。うぐぐぐ・・・。宿題という名の牢獄に囚われる生活が始まった。しかも、去年よりも宿題が多かった。その分早めに渡されているので、さっさと終わらすに限る。


 と現実逃避はここまでだ。9月になれば文化祭の準備がある。しかも今回は、料理系も出してもいいと言われているのだ。もうこの時点で嫌な予感がする。夏休みに入る前に決めておかなければならないので今決めている最中だ。司会はもちろんやる気満々の空回り代表勇者君だ。


 果たして勇者君は今回どのような決断をするのか・・・。次回をお楽しみにと言ってスキップできればいいのに。長い長い話が始まる。お前は校長か!!とツッコミを入れたいほどだ。約10分ほどがたった。ボーとしていたので話も聞いていない。ただひたすらに時間よ過ぎ去ってくれと願うばかりだ。


 何やら黒板に文字を書き出している。テーマと書かれていることから、今回のコンセプトだろう。どうせどっかの本から感銘を受けたのだろう。今回のコンセプトは・・・、ダンジョンだそうだ。この時点で頭が痛い。ダンジョンで見せることができるものとして、魔石と言ったドロップ品。それ以外だと、オーク肉やトレントからのドロップの野菜今わかるのはこれぐらいか。


 というか、テーマとしてダンジョンが出てきた時点で何か疑問にもてよ。なんで全員が「お〜!!」って感銘受けてるんだよ。これが勇者の特権のうちの一つ、ご都合主義ってことか?めんどくさい予感しかしない。と言うかここで肉だけとか言うわけもないしな・・・。


 そんなことを考えていると勇者君が口を開く。


「ダンジョンの食品を提供するのはどうかな?あ、あとドロップ品を展示しようよ。」


 とのことだった。まさかの両方という答えに絶句しか出てこない。反対意見を出せば、他に何かあると返されるだけだ。それなら、聞き返さず、了承しサボればいい。決めた勇者君に責任があるのだから。


 出てきた案を全て消す形で、勇者君が出したダンジョン展示会をすることになった。どうするんよこれ・・・。まだ深くは決まっていないが、これを先生に提出したところどうしようか・・・?と困っているようだった。というか、今度決めるときにトレントのことバレなければいいな・・・。バレたら絶対に野菜収穫に手伝わされる。

誤字脱字があれば報告していただけると幸いです。

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