200話
槍が詰めてくると同時に、矢が放たれる。その矢は、アイスボールよりも先に放たれた。ウィンドランスによって軌道を変えられ、どこかに飛んでいく。その間に、飛んできたファイヤーランスを、アイスボールでで打ち消している。これで安心して戦えそうだ。
槍が突き出されるが、それを刀によって細切れにする。魔力も通しているので、まるで豆腐のようだ。力も入れずにスパスパと切れていき、ついでに腕も切った。その腕を切られたことに注目が行っているうちに背後に周り首を切り落とす。
騎士の方だが、槍を奪って振り回している。おそらく突かれた際に掴みそのまま引っこ抜いたのだろう。槍だったはずのものは、刃を潰され、棒になっている。しかもヒビが入っているのでもう折れそうだ。槍を持ていたはずのゴブリンは、腕や足の向きがおかしい。突きにより肉体が受け切れなかったのだろう。
最後に喉を突かれ殺されている。その間に弓の方は、白狼による噛みつきにより、喉を噛みちぎられている。その血の味で顔をしかめているので、美味しくなかったようだ。歯磨きが大変になるので、噛みつきだけはこれから禁止にしてもらいたい。
さて、魔術師により放つ魔法を完封されていたゴブリンだが、それでも諦めずに魔法を放っている。間に入りシールドを発動させた。だが、そのシールドは砕かれてしまった。その魔法は消えておらず、打ち消すハメになった。
「もしかすると・・・」
めんどくさい予感がする。また魔法を放ってきたので今度は反対向きにしたシールドを発動させる。今回は貫通することもなく、当たった瞬間に消えていく。
「予想通りだったか・・・。」
物理防御と魔法防御が反対ずつになっていた。そのため、エンチャントによる攻撃には対応できないな・・・。魔法ごとに使い分けるなら避けるほうが早い。いざとなればの緊急用だな・・・。
めんどくせー。戦闘中に考えることが増えただけだ。間違えるリスクも上がったと考えた方が早い。そんなことを考えて破れるのを待っているがなかなか破けない。9分ぐらいが経ち流石に待つのもめんどくさくなったので、殺すことにした。地面に設置したアースランスによって体を貫かれ絶命した。
この時ふと思ってしまった。ゴブリンなんて召喚すればいいだけだからそいつに魔法を打って貰えば・・・・。あちゃー。手を顔に当ててしまう。
どのみちダンジョンに来る必要あったもんな・・・。そういうことにしとくか・・・。そうしよう。
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