193話
だいぶ成長をしたことだから、次の階に進む。次の階はコボルトだが、少し試してみたいことがあった。それは世界1臭い缶詰とされているシュールストレミングを試して見ることだ。コボルトは嗅覚が優れている。そのため血の匂いから俺の方に来てしまう。それなら、もっと強烈な匂いを出すことでバレないのでは?
そう思ってしまった。最近思いつき、注文をしていてやっと到着したので実験することができる。もっと嗅覚が強い狼たちは各自お留守番だ。しばらくは召喚するつもりはない。というか匂いで避けられそう。まずは、戦闘中に出した場合だ。それをやって効果があるのなら、使ってもいいのかな?
人間でも臭いところには行きたくはない。その習性が、コボルトでもあるのかどうかによってこの結果は変わってくる。缶詰を開けた時の、ゴブリンたちの顔はすっごい顰めっ面だった。ゴブリンでも嫌なものは嫌だそうだ。魔術師に至っては、マントで鼻を隠しているほどだ。俺はガスマスクをしているそのため匂いも感じない。
視界も確保できているので、戦闘には問題はない。ガラスなので、目を狙われることに気をつけて戦う必要がある。それぐらいだ。さて、コボルトを見つけた。弓が2枚か・・・。ゴム手袋をつけ、シュールストレミングをつかみ、弓めがけて投げる。
持っていたはずの弓を捨ててまで、鼻を押さえている。それほどまでに強力だったようだ。他のコボルトは、耐えているものも少しいるぐらいだ。だが誰もそれには一向に近づこうとはしていない。それよりかは離れようとしているぐらいだ。その離れた先には騎士が待ち構えている。
鼻が潰れたらしく、そのまま騎士の方に走っていく。一番最初は、遠距離武器の弓だ。1匹は首を折られ、もう1匹は腕を引きちぎられている。その後にも続々と続いてくるコボルトたち、だが、弓とは違い騎士と出会った瞬間に立ち止まる。そんな立ち止まったやつに向けて、魔術師がファイヤーランスを放ち一網打尽にして決着がついた。
気配探知で警戒をするが俺たちの方によってこず、途中で引き返していることがわかった。やはり、人と同じで嫌なところには行きたくないみたいだ。シュールストレミングで、武器を使うことができなくなるのは予想外だったな・・・。
これなら不意打ちや移動もしやすくなるぞ!!絶対にバレたらいけない方法だ。もしバレると、食べ物を無駄にするな民が現れてもおかしくはない。そのため、ここのあたりはカットだな・・・。
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