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ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた  作者: ひまなひと(ご飯食べ隊)


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1543話

 リオの訓練を少し放置し、アポロの方の訓練に集中するのだった。アポロの訓練目的は視界を広くすることと、頭を柔らかくすること。この2つだ。位置関係を即座に理解することで、敵の足を引っ張るタイミングを理解する力が身に付く。


 何より、今の魔法使いに必要なのが、この力だと考えているのだ。今までの魔法使いの戦い方は固定砲台が推奨されている。それを覆すのが行いたいことだ。動き回りつつ妨害をする移動式砲台、これが目指す目標になるだろう。


 攻城兵器のバリスタが進化して移動式砲台になったよう(適当に書いているから本当のことは知らない)に、魔法使いも移動できるべきだ。そう考えている。まあ、この思考は異質だろう。


 スタミナもない、防御力もない。そんな存在を走らせても時間の無駄でスタミナの消費を抑えなければならない。この思考も理解できる。だが、能力を十分に発揮するにはこの方法が一番だろう。


 そのスタミナ作りにも役に立つのだからちょうどいい。さあ、そんな余裕の笑みを消す時がきたな。マリアの周囲には柱が設置されており、その柱に数字と番号が振られているのだ。その隙間から見ることで、俺の位置からコボルトが放たれたタイミングを見計らっていた。


 柱の周囲を移動しながら見つけたものに攻撃を仕掛ける。これがコボルトに与えられていた仕事だ。最初は、リオの訓練を見るためにこの方法をとっていた。だが、その余裕そうな笑みを潰したくなってきたのだ。


 コボルトを10体ほど召喚し、コボルトをAとBに変更する。コボルトAは右回りに、コボルトBは左回りに走りアポロを追いかけていく。アポロは、コボルトBに向かって走り出す。このタイミングでコボルトBの動きを止め、反対に振り向き走り出すように命令をする。


 そしてコボルトAは柱の隙間を通り抜けるように命令をするのだった。柱の隙間から、アポロの姿は見えているだろう。だから、攻撃を仕掛ける相手と距離が把握できたのだった。逆走をしていたコボルトBを再び反転させ、アポロに攻撃を仕掛けるように命令を出す。


 距離的にはほぼ同時での攻撃になる。アポロはどう防ぐ?アポロの行動は簡単だった。柱と柱の隙間を土操作で埋めることで、体を隠すことだった。それによりコボルトAの視界から消える。この間、その見えない場所に留まるのだった。


 コボルトBが正面からいくことで、コボルトAは反対側から入ることで挟み撃ちにしようとする。だがそれがダメだったのだ。コボルトAがその隙間に入ろうとしていた時だ。その暗闇の影でアポロは待っていた。


 角待ちだ。ショットガンじゃなくてよかったな。腕を出し、それを支えに体を方向転換させようとしていたのだった。その腕を土魔法で拘束し、引き寄せる。そして、体をコボルトBの方に向け、そのコボルトAを蹴り飛ばす。


 そうそう、そんな思考性がある行動を見たかったんだよ。ずっと片方から潰すって個々の戦いじゃなくて、二人同時に対応する戦いを見たかった。


 コボルトBが受け止めた時だ。互いに絡みつき、体が拘束されるのだった。だが、時間制限を無視しているな。既にマリアの的破壊は続いており、修復できていない的が二枚できている。


 これは問題なしか。次だな。再びコボルトA、Bを向かわせる。

誤字脱字があればしていただけると幸いです。

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