1541話
休憩になり、全員が集まるのだった。
「大体の訓練方法が決めたよ」
「どんなのだ?」
「婆娑羅とマリアは変更なし、で、残りの二人は変更しようかな?」
リオとアポロの訓練方法を変えるだけだ。
「アポロは土魔法でアシストって言ってたけど、どんなふうにアシストする?」
捕縛以外にも気を散らしたり、注意力を散漫とさせたりとさまざまな方法がある。どの方法を使うのか気になったのだ。
「捕縛と奇襲やね」
「それだと重要になってくるのはスタミナかな?・・・アポロは走りながら、マリアが破壊していく的を修復していくこと。リオの方はいろんなタイプの魔物を出すからそれを一撃で仕留めること。大体の敵の防御力を予測して殺せ、これが仕事かな?質問は?」
なさそうだ。
「気になったところがあれば聞いてね?マリアは正面から以外に的が全方位に変更、でカースウエポンの追加はなし。婆娑羅は・・・どこまで魔力を絞れるようになった?」
婆娑羅は魔法を作り出す。
「及第点クリア、的当てに行こう。その力を連続で出せるように調節してね。じゃあ、30分間の休憩ターイム」
スマホのアラームを30分にセットする。各自地面に座り、だらけるのだった。
「そういや、魔法訓練が互いに違っている理由ってなんや?」
「目的が違うから?婆娑羅の場合は魔力消費を減らすためのトレーニング、マリアの場合は魔法戦闘をできるようになるのが目的よね?リオの場合は戦い方がわからないからなんとも言えないから、とりあえずの殺すための訓練って感じだし」
「考えてんならええわ」
訓練中に俺がカースウエポンを飛ばし、それに魔法を放っているのを見ていたのだろう。その結果、役に立つ訓練を作っているのか不安になったはずだ。
「とりあえず、並列思考がどこでも重要になるからね〜。アポロ、やっぱり修復とコボルトの乱入をセットにするよ」
「そんなに(疑われたことが)嫌だったか?」
「いや?多分つまらないものになるからねー。魔力切れのギブアップになったら教えてね。コボルトの動きを止めるから」
紳士の俺が嫌がらせのためだけに、コボルトを追加するわけがない。ふと、イメージをしてみたのだが、動き回って修復だけだとつまらないものになるだろう。直したものがすぐに破壊され、修復のために再び動く。言ってしまえば虚無だ。
この虚無の作業をなくすための、アクセントにコボルトを使う。これで集中力も消えないだろう。
「リオの方に送り出すのは、オーク、コボルト、ゴブリン、スケルトン、カースウエポンだね。当てることと殺すこと、これを瞬時に判断してね」
ソロでやってきたのか本当に不安になってくるな・・・。いたぶるのが趣味なら、その魔法の使い方はまだいい。癖になっていると困るんだよなー。もちろん魔力を節約するのは重要だ。だが、数で押されたときや敵が近い時に節約するのは間違っている。
だから、その癖があるのかを見たいところだ。
誤字脱字があればしていただけると幸いです。




