1516話
再び、訓練配信を行うのだった。今度はマリアのダンジョン攻略が行われていくのだった。マリアのダンジョン攻略は、31階層で止まっていた。ついでだ。もう35階層まで行くのが良いだろう。
ということで32階層からの攻略が始まる。32階層はシャコだ。ドロップは海老だ。大体の位置はわかる。光魔法を放つことで、泥をかき分け道を一瞬だけ作る。そして、その隙間を埋めるように泥が移動するのだった。
それにより何体かのシャコが体を起こす。一番近いもの以外が再び土の中に戻っていくのだった。マリアとシャコの戦いが始まる。といって一瞬で決着がつくのだった。殴ってくる攻撃を盾で受け止め、内側に弾く。
そうすることでその後の行動が少しだけ遅れが出るのだった。そこを殴ることで完封する。念の為、影の魔物を召喚し、攻撃をしようとしているのだった。そんな影の魔物も進化をしている。その進化は武器を装備するというものだった。槍や弓といった武器を4体の影の魔物が装備している。
順調に育っていけばさらに強くなるな。その召喚された影の魔物はマリアの影に入ることで姿を消す。さっきの行動でシャコの位置を大まかに知ることができた。そのため、回避しながら次の階層に移動する。
そして、33階層だ。擬態型のカメレオンが相手となるのだった。完全隠密状態のカメレオンを見つけることは不可能だ。長い舌での奇襲がマリアの背中を襲う。だが、影に入っていた魔物がその舌を切り裂くのだった。
そして影から残りの3体が飛び出し、その舌を掴み引きずり出す。隠密状態でも目の前に持って来られると意味はない。マリアの振り下ろすメイスによって殺される。
影に収納すると同時に回復魔法を自信にかけているのだった。影に入っているときは、減っていた最大HPが回復する仕組みなのだろう。知らんけど。
34階層だ。毒ウナギだ。ヒルと毒ウナギのセットでの攻撃だ。ヒルを全て殺していくため、ウナギが出現する心配はない。あっけなく、この階層はクリアするのだった。
そして問題の35階層がやってくる。ボス部屋に入る前に少し休憩をとることになった。
「どうする?一人でしてみるか?」
「そうですね、やってみます」
とすぐに会話が打ち切られるのだった。仲が悪い?とかではないよな・・・。少し不安になってくる。魔力の回復を待つ間も暇だしな〜。少し話題を振るか。昨日会社のことや新人としてのことを調べていると色々と不安視している人がいた。
「そういえばさ。新人の募集があったよね?どんな人が受かると思う?」
前回であれば、ダンジョンにあまり潜っていない人と決まっていた。だが、今回の募集はそんなことは一切書かれていないのだった。この話題を振ったのは気まずさからではない。気になったからだ。
「とりあえず、婆娑羅から」
「強いやつ一択」
「強いって何階層よ」
「15は確定?」
何で自信がないんだよ・・・。
「マリアの方は?」
「よく話ができてパーティーを組める人です」
「チーム能力って感じだね。パーティーを組むって決まってないから、どっちも必要になってきそうだね」
「でお前は?」
「よくぞ聞いてくれた!」
「あ、もういいぞ」
「いや、話させてよ。キャラとして立っている人かな?戦い方は別にどうでもいいけど、キャラとして売れるかどうかが決まるからねー。言うなれば被らない独自のアイデンティティかな」
属性と言っても、性格の属性の被りは仕方がない。無口だとか、ナルシストだとか厨二とかだ。だが、キャラ(見た目)の設定が同じだとあまり良くないと感じる。似たような色のモチーフキャラが少ないと言った感じだな。
「戦闘も必要だろ」
「後から変更できるでしょ。まあ、思いつくのがこんな感じでバラバラだし、何も気にせずに挑戦するのがいいと思うよ。・・・なんかこの回答良くない?」
「自分で言っているから台無し。評価が0を超えてマイナスまで行ったわwww」
ひでえ〜。まあ、笑いが生まれたのならよかった。
「魔力の調子は?」
「ほぼ満タンです」
「なら、35階層に行こうか」
俺が挑戦するわけじゃないけど。
誤字脱字があればしていただけると幸いです。




